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ほうさんのお国柄

企画参加用創作ブログ。絵は描けない。文のみ。お腐れ。色々注意。

こどものひ 15サラと面談

15歳サラさんと面談するアレストくんとの会話妄想

 

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「えぇと、アレスト、って呼ばれてる。改めてよろしくな」

「よろしく、おにいさん。さっきはごめんなさい、拐われたのかと思っちゃった」

「いや、仕方ねぇよ。いつまでかわからねぇけど、まぁ、なんだ。楽にしてくれ」

「ありがと、優しいんだねおにいさん。流石僕のアレスト」

「...ちょっと心臓に悪いわ」

 

二人がけの食卓に二人。いつも家主が座る席には、家主にしては幼い少年が座る。向かうように青年が腰掛け、たどたどしく会話を始めた。

黒い髪、黒い目。細い肢体。背丈は小さいが、完全にいつもそこに座る家主と同じだ。構成する身体の部位だけでいうのなら完全に同一人物と言っても過言ではないのだが、まとう雰囲気が余りにも違う。

 

「今、いくつだ?」

「15。あなたの知っている僕は?」

「千近いって言ってるが、詳細は不明らしい」

「へぇ、僕ってそんなに長生きなんだ。ふふふ、よかった。死んでないんだね、ぼく」

 

少年は自らの手首を眺め、つぅっ、となぞる。なんてことのない行動であるはずなのに、それがやけに恐ろしく思えて、青年はその手を掴んだ。そうされる事が当然であるかのように、少年は微笑みながら青年を見つめる。

 

「なぁに?」

「なんでもない。が、ダメだ」

「どーして?何にもしてないよ、ぼく」

「それなら止めないが、それは、止めて欲しいからしている行動だろ?」

「そうだよ。ふふ、うふふ、やさしいね。優しいおにいさんなんだね。今の僕にもそうやって優しくしてあげてるんだね。

ちゃんと今の僕はいうこときくの?大丈夫?面倒じゃなぁい?ぼく、世話をおにいさんにさせて、おにいさんに無理させてるんじゃないかなぁ、って、心配だよ」

身を乗り出し、許しを乞うかのような上目遣いで見つめる少年。その勢いに少々押されながらも引かず、青年は小年から視線をはなさない。

少年は折れてしまいそうな細い白魚の様な手で青年の無骨な手を握り、頬擦りをし、甘えるように、ねぇ、と悪戯っぽく笑う。

「ぼく、わからないことだらけだから、きっと大人になっても情けなくて、迷惑ばかりかけて、おにいさんを困らせてるんじゃないかな。

ぼく、優しいおにいさんのためにならなんでもできるよ、なんでもするよ。」

「...あんまり、なんでも、とか言うんじゃねぇよ」

「どうして?」

「もうちょっと...いや、なんでもない。そう思っただけだ」

「ふぅん。大事にしろ、って、言われるかと思った」

「それは俺が言える言葉じゃねぇからよ。お前の意思で、お前にできる手伝いをしてくれたらそれで助かる。そんなに今のお前に、迷惑かけられてないしな。逆に俺が世話になってる」

「そうなの?想像つかないな。でも、それならよかった」

目を細めて、安心した様に満足したように年相応の笑みを見せる少年の頭を撫でた。嬉しそうに撫でられるままの少年は、あ、と青年の手をもう一度取った。

 

「今のぼく小さいから、あなたのおあいて、できないでしょ?

それはぼくがシてあげるからね♡どうせしてるんでしょ?かわいがってね、かっこいいおにいさん」

「結局そうなるのかよ...」

「わかってたんじゃないの...?だってぼく、それしか楽しいことないもん♡」

「おーおー、薄々思ってたわ。どうせそういうことしか頭にない頃なんだろ、ってよ」

「そうだよそれしか考えてないよ♡きもちぃこと大好きだもん♡へへ、バレてるんだもんね♡隠す必要ないよね♡ぼくおにいさんの顔すっごい好み♡」

「ちょっと堂々と誘い過ぎだな...はしたないぞ、サラ」

「ふふ、きらい?」

「そんなに嫌いじゃない」

「でしょ〜♡」

 

別室から扉をノックする音がした。後の三人の話が終わったのか、中サラ、と心の中で呼んでいた少年が出てくる。

目の前の少年と少々言葉を交わし、交代で部屋へと入っていった。

 

「ことば、教えてもらいました。よろしくお願いします、アレスト」

「おお...可愛いな。よろしく」

「かわいい?ふふ、ありがとうアレスト。

すこし、おはなしの練習させてね」

「ああ、よろこんで」