ほうさんのお国柄

企画参加用創作ブログ。絵は描けない。文のみ。お腐れ。色々注意。

【学園ss】お家を出ていく宣言

あっくんが家を出る許可を保護者組にもらうそうです。保護者組はいちゃいちゃしてる。

 

学校では甥っ子を散々甘やかすサラおじさんも、お家では姑です。口うるさい姑。高校二年生時。

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 おとうさんに許可をとる

 

「親父」

「どうした?」

「俺、高校卒業したら、家出ていく」

「…そうか」

「…いいのか?てっきり…」

「事前に、サラトナグと決めていた。止める必要はきっとないだろうと。

十分、教えられることは教えたつもりだ。お前は何でもできる子だ、アレス。自立心だけ育ててやれなかった。それを自分で育てていこうというのなら、それは親にとって喜ぶ物であって、止める物ではない。すまなかった、今まで、あまり構ってやれなくて」

「親父…俺が言うのも、なんだけどさ。貴方が俺を頑張って育てようとしてくれてたことは、わかってんだ。あんま会えなかったけど、俺のこと、愛してくれてたのは、よくわかってる。貴方もサラトナグおじさんも、ちょっと…変だったけど、感謝してるし、俺は、二人が、本当の親だと思ってる、ん、です。

俺を、息子にしてくれて、ありがとうございます。もう少しの間、それで、これからも、よろしくお願い、します。…お父さん」

「………」

「おやじ…?わっ、泣いてる、ちょ、無言で泣くのはやめてくれ親父!!」

「アレス…立派になって…私は…私は…」

「…ここでこんなことお願いするのも、悪いんだけど、その、仕送りだけ…」

「うむ…無論…アルバイトなどするんじゃないぞ…どうせ何かまたいざこざが起きるのだろうから…」

「その節はすいません…」

 

※その節・・・モテすぎて異性関係でちょっと騒ぎが起き、おじじが大変だった事件。大事にはなっていなかったが、それ以来、学校外での積極的な対人接触は禁止されている

 

「後はサラトナグに言ってきなさい。あれは…止めはしないが、厳しいぞ」

「薄々思ってはいたから…覚悟してる…行ってくる」

「うむ。応援はしているぞ」

「…どのくらい気合い入れてたかとか、親父、知ってるか…?」

「ふむ…そうだな。相当、だな。寝室で本を読んでいたはずだ。家事の」

「やっべ…本気じゃんおじさん…」

「はっはっは、だが、理不尽なことはしないだろう。私もあれも、喜んではおるのだから」

ならいいんだけどよ…」

 

 

 

 おじさん(おかあさん)に許可をとる

 

「…きたね」

「おじさん」

「わかってる。家を出たいんだろ?いいじゃないか。君の独り立ちはいつさせれるか冷や冷やしていたしね。精神的に一気に成長してくれたのは願ってもないことだ。彼に感謝してるよ」

「でも、ダメなんだろ」

「いいや?ダメとは言ってない。でもね、僕は、君をどこに出しても恥ずかしくない男にしないといけないんだよね」

「一応、今までも、結構しごかれてきた記憶があんだけど、も」

「まぁね~十分いい男だけど、相手がね~。まだまだお子様で何も知らない子だろう。君がぜぇーんぶやってあげられないと、僕は許可しないよ。

僕は甲斐性のない男をいい男とは認めない。お父上と違って金を稼げないんだから、それ以外は完璧に仕上げてもらわないと」

「やっぱ、そうなのか。いや、そうだと思ってたけどよ...」

「最近さぼり気味だね。僕がよく来るからかな」

「正直に言えば、そう、です。全部おじさんやってくれる…し…」

「あと一年あるか…その甘っちょろい神経もう一回叩き直してあげよう」

「…うす。宜しくお願いします」

「よろしい。あと授業もちゃんと出てくれるかな美術。そろそろ単位やばくなるよ」

「これから全部出ればいけるか?」

「ギリギリ、あと二回ならサボっても大丈夫だけど、まぁ、そのくらいは残しておくべきだろうね。全部出るならいけるよ」

「わかった。ありがとうおじさん」

「あとテストの順位ももうちょっと行けるだろ。ちゃんと勉強して真面目にやりなさい。彼にも教えてあげながらね」

「ばれてた…わかった…もう少し勉強する…」

「筋トレはサボってないね。ああ、玄関の靴箱の下も掃除が甘いよ。台所も、冷蔵庫の中、もう少し定期的に見ようね。弁当のおかずのレパートリーも増やそう。今までは肉料理だけ作れればある程度よかったけど、これからは野菜と魚もね。おやつも、作れるだけじゃなくて、もっとおいしく、作れるようになろうか。バランスを考えた食事が今後は必要になるからね。洗濯は特に問題ないけど、汚れ物がもっと増えるだろうし、汚れの種類別の落とし方も抜き打ちテストしていくからね。お裁縫ももう少し練習しよう。なによりも、人の扱い方はまた覚えていこうね。いくら恋人ができたとしても、女性に紳士的に振る舞うのは当然。男性相手にも、余裕を忘れずにいるのは忘れちゃいけない。彼にも優しくするんだよ。どうせ調子に乗っているだろう最近は。君は原則優しくなければいけない。夜の方もきちんと仕込みなおすからね。拒否権はないよ。浮気じゃない。調教だ。躾だ。納得して貰えないなら直々に僕が彼に談判しに行こう。いいね?返事は?」

「わかりました…覚悟しておきます、おじさん…」

「よろしい」

「なんでいつもちょろいのに…こんな…」

「お父様が君を甘やかすのを知っていたからね。僕だけは、厳しくいくよ、アレス」

「厳しいサラおじさんマジで厳しいからキツいんだよ…くそ…」

「グダグダ言わない!!」

 

 

 

おとうさんとおかあさん

 

「もう少し甘やかしてやってよいのではないか」

「これくらいでいいんだよ。君は叱らないから!僕が二人分厳しくするの。汚れ役ばっかり僕にさせるんだから…」

「…すまないな。母親のようにさせてしまって」

「いーよ別に。母にはなってあげれていないし。もとより覚悟のうえで世話を買って出たんだ。君が叱れないことはわかってたさ」

「…サラトナグ、お前は、何もないのか」

「何もって?」

「友人付き合いや、恋愛や、結婚…は。実年齢はともかく、見た目はまだまだ若いのだ。浮いた話の一つや二つ…」

「あると思ったの?微塵でも」

「いや、ない」

「なら聞くんじゃないよ。ばか」

「馬鹿とはなんだ。これでも気遣って…」

「気遣ってるのにデリカシーがないんだよ君は。だから馬鹿であってるの」

「…デリカシーが、なかったのか」

「うん」

「なんと聞けばよかった?」

「聞かなくてよかったの」

「そうか」

「…」

「何も予定がないということは、まだしばらく、アレストと、私の世話を頼んでも大丈夫だろうか」

「…ふふ、そうだよ、回りくどいことせずにそういえばいい。

もちろんさおにいちゃん。任せておくといい。も~、僕がいないとダメなんだから…♡」

 「…嬉しそうで何よりだ」