ほうさんのお国柄

企画参加用創作ブログ。絵は描けない。文のみ。お腐れ。色々注意。

【ss】精霊さんのひまつぶし

 なんとなく思いついたのでかいてみました。どっかの年の冬。さっちゃんとあっくんとおじじが駄弁っている。なかよし。特に意味はないssです。

 

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いつかの冬
ア「くそほど暇」
サ「ちょっとそこのおじいちゃん。若い衆が昔話聞きたがってるよ。なんかないの」
ル「振りが雑すぎるだろう。何もないぞ」
ア「なんであんた方、歌ったりごろごろしてるだけで平気なんだ?慣れか?」
サ「あの鼻歌、気まぐれで歌ってるんじゃなくて一応祈りだから。瞑想も。元気になるし気分もよくなるんだよ。結構楽しいんだ、僕らにとっては」
ル「君にはわからないとは思うが、体内で魔力を練って時間を潰していたりしているぞ」
サ「わかる~上手くできるとテンション上がるよね」
ル「眼に見えない場所で石柱をどれだけ装飾できるか、などもよくやるな」
サ「想像と記憶と予測だけで交配させて、できた花の色を当てる遊びとかね」
ル「植物信仰の精霊はよくしているな。賭けたり…」
サ「あるある~」
ア「精霊あるあるで盛り上がらないでくれるか?」

 


そもそもの話
サ「そもそも僕らにとって、生きているということこそが目的であり使命だし、優秀で出来のいい精霊ほどこの思考が強いから、飽きるっていうことが少ないよね」
ア「暇じゃないのか?」
サ「刺激が足りないな~とか、さみしいな~とかはあるけど、暇ってことはあんまりないかな…」
ア「それでセックスに浸るようになったのか…」
サ「そうそう。楽しいだろ?面倒事もぽんっと忘れられるしね!寒いしする?あったまるよ?」
ル「冗談でもよせこの色情狂」
サ「おめーにいってねーからぁ!僕はあっくんに言ってるの~♡アレスト君~♡えっちしよっか~♡」
ア「その気力さえ今はねぇから遠慮するわ」
ル「フラれたな」
サ「黙れよ」

 


あるある
ル「面白い話というわけではないが、場を和ます鉄板の笑い話というものなら、我々にもあるぞ」
ア「笑い話?」
ル「いわゆるジョーク、というものか。先ほど言っていただろう、精霊あるある、と。」
ア「…精霊的なあるあるネタ、ってことすか」
ル「ああ。大して面白いわけではないのだが、我々が聞くと、あまりにもよくある話しすぎて笑ってしまう、という状況の再現、といったところか」
サ「思わず、あるある~!って言って盛り上がるよね。年齢差がある僕たちでも、世代を問わず共有できるネタとして、僕らじじいにはありがたいものだよ。別に面白くはないんだけどね」
ア「面白くないのをやけに強調するな…」
サ「だって本当に面白くはないんだよね。とくに人間だった君は、なんもわからないんじゃない?前提とかもわからないかもしれないし」
ア「でも少し気になる」
サ「やってみる?」
ル「いいぞ。暇だったからな」
ア「暇なんじゃん」

 


あいまいな線
サ「じゃあまず、配役名を決めよう。僕がマイケルでルートがジョージだ」
ア「それは必要なのか」
ル「こんなジョークに使っては、マイケルとジョージに失礼ではないかね」
ア「そこですか」
サ「いやいや、あくまで例えだし。…あれっ、もしかしてマイケルとジョージって、いたっけ?」
ル「忘れたのか。貴様は比較的マイケルと仲が良かった気がしたが」
サ「…あーっと、うーん、いたかも…しれない…?もしかして、200年前くらいの?」
ア「桁が」
ル「いやしらん。いたかねそんな名の知人は」
サ「いたって確か。君こそジョージと仲が良かったじゃないか。忘れたのかい?」
ル「私はそんな名の者と親交があっただろうか…?」
「「…………」」
ア「なんで黙り込むんすか…」
サ「ここ」
ア「え?」
ル「ここが笑うポイントだ」
ア「ここが!?」

 


わかりあえない
ア「解説をお願いしてもよろしいでしょうか」
サ「ジョークの解説って結構恥ずかしいんだよ?」
ア「そこをなんとか」
ル「これもあるあるネタなのだが、説明しにくいな…なんともいえない笑いが出るんだが…」
サ「うーんと、これ、今いきなりルートが振ってきたあるあるネタの鉄板の王道の正統派って感じなんだけど」
ア「即興できるくらいの鉄板ネタなのか…」
サ「僕たちって、よく、死んだ精霊の名前を忘れるんだよね。歳もそうだけど、なんかすっぽり記憶から抜けちゃうの。よく言われてるのは、その死んだ精霊が転生して消滅したからじゃないかって」
ル「親交の深かった者の名前は、眷属につけたり物につけたりして覚えておくというのが、我々精霊の中では常なのだ」
ア「ああ、それは聞いたことがある…」
サ「解説しながらもっかいやってみようか
僕がマイケルで、君がジョージ」
ル「ここで、ヤジを入れる側は、その名前に心当たりがないにも関わらず、茶化す。わすれたのか、その名前を、と」
サ「架空の名前になにを言ってるんだと思ったけど、もうジョーク始める気だなと思って、乗ったわけさ。
名前を忘れるって、まぁ僕はもう慣れっこだけど、そこらへんのそこそこの歳の精霊たちからしたら、まぁ、ちょっと失礼なことだからさ。仲が良かったならなおさら。だから、もしかしていたのか!?と焦って思い出そうとするの」
ル「こちらはいじっているだけなので、忘れたのか、仲良かっただろう、とさらに煽る」
ア「つまりちょっとした嫌がらせってことすか」
ル「そうだ。主に自分より年上の精霊に対して、ボケてるんじゃないのか?という弄りに使う」 
ア「ねちっこい」
サ「でも、弄られた方が、記憶をあさってそれらしい精霊を思い出すわけさ。しかも相当前の」
ア「その思い出した奴は本当にマイケルとジョージなのか…?」
サ「勘違いの可能性が大きいよね大体。そこも含めて笑いどころ」
ア「細かい…」
ル「弄った方は、そんな前のこと覚えているわけがないだろう、と。そして、自分も仲が良かったと言われ、もしかして失礼だったのは、完全に忘れていた自分の方だったか?と思うわけだ」
ア「あー、変なこと言わなきゃ恥さらさずに済んだのにー、ってことですか」
ル「いや、この後大抵、お互いが、これ以上この件について語るとお互いに墓穴を掘りそうだからここで辞めないか、という苦笑いをこぼし、思い出話ではなく全く違う世間話に移るというあるあるネタが笑いどころだ」
ア「わかんねーーよ!!!」

 

 


王道ですから
サ「でも、あるある…苦笑いするやつ~、ってみんなが思ってるからこそ鉄板なんだよね」
ア「そんなもんなのか精霊って…精霊ジョークって…」
ル「こんなのだぞ。大抵、長寿への皮肉や、人間種族への皮肉が多いな」
サ「こんなのもあるよね。筋肉痛のやつ」
ル「ああ、筋肉痛の」
ア「それで通じるのか…」
サ「テンポのいい短いジョークだよ」

 

 

筋肉痛のやつ
ル「はー」
サ「おやおや、肩が凝っているのかい。お疲れのようだね」
ル「いやなに、人間の盗賊砦を制圧したんだが、少々骨が折れてな」
サ「おいおい歳かい?何十年引きずってるんだよ!!」

「「………」」
ア「ここなのか」
ル「そうだ」
サ「笑えた?割と僕はこれ好きだけどね。ぷぷ」
ル「端的で私も気に入っている。人間にはあまりいい気分でないかもしれないが」
サ「ちなみに、長寿ディスり気味と、人間ディスりのネタかな」
ア「解説」
サ「はいはい」

 


この国限定です
サ「でもこれは結構簡単だよね。よく使うし。久々にあった友人とかが疲れた顔してたら出たりするよね」
ル「荒事を担当する明勲達の中では特にな。疲れている方は、最近起きた騒動の解決をしたが、疲れた。声をかけた方は、過去にも同じような事件があったから、それか、と」
サ「人間は蛮族だ~、みたいなことと、歴史は繰り返されるね、ってことと、いくら年寄りでもそんなに疲れ引きずるかよ、っていう、まぁ、そういうジョークね」
ア「難解っていうか、それは笑い話なのか…?」
サ「精霊ジョークだよ」
ル「そう。精霊ジョークだ」
ア「精霊ジョークなのか…」
サ「ちなみに自分の年増っぷりを気にする精霊相手に言うと大抵キレられる」
ル「基本的にブラックジョークだからな」
ア「結構陰湿な種族だな精霊って…」