ほうさんのお国柄

企画参加用創作ブログ。絵は描けない。文のみ。お腐れ。色々注意。

お題遊びのやつ『白色』

 

 

 

こちらで書いてみました。短いですけどツイートにするには長かったので。

 

違う物書きさんが同じ書き出しで書いた時に、一体できるものにどんな差ができるのか楽しいのでは?という話からやってみました。今回はテーマと文字数は自由です。

 

もしよければ色々…その方らしい特徴、とかが各々出るような…そんな文章が集まったら楽しいなって思いますので…気軽にやってみて頂けたらな、と思います。

 

この診断自体は定期的に固定キーワードで出た書き出しでこうして書いてみたいとは思っていますが、もし普段お題やネタ出しとして使用出来そうならご自由に使っていただいて結構です。僕が入れた書き出しは100件丁度くらい。その他こういうのも、と寄せていただいたものも入れてあります。

 

とりあえず今回は、

『白色の似合う女性』

です。とりあえずね…言い出しっぺがね…やっからね…ご気軽に参加してくださると嬉しいんだぁ…

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

白色の似合う女性に、憧れをもっている。


白色。清楚な色。無垢な色。花嫁の色。雪の色。その全てが、自分とは合わないものな気がして。いつだって避け続けた。


だって白って、すぐに汚れてしまうから。荷の積み下ろしをすれば砂埃が立つし、馬の世話をすれば水や埃や油がつく。手早く済ませたい食事さえ、気をつけて食べないといけなくなる。


だから、あたしは白を着ない。あたしに白は似合わない。あたしの色は、白じゃない。

 


白は聖女様の色。聖別された色。高貴な色。花嫁の色。


「ライちゃんは鮮やかな色が似合うね。赤とかも、きっと似合うよ」


あの方がそう言ったから。あたしの色は赤。あたしの色は鮮やかな色。

 


白は聖女様を慕いその加護を受けた、城仕えの明勲精霊様が着る高貴な色。清らかに、ただ一人と愛を交わし合う花嫁の着る色。

 


白色の似合う女性に憧れている。白色を着てみたいと思っている。


花嫁として、白を纏いたいと思っている。


たった一人のその横で、その白を、纏いたい。


あたしが一生着る事のない白。あたしが選ぶ事のない白。
白い服を着る女性を夢見ている。


白はあたしに似合わない。
白はあたしを選ばない。