ほうさんのお国柄

企画参加用創作ブログ。絵は描けない。文のみ。お腐れ。色々注意。

種族:屍人設定記事

ルウリィド国を発生のルーツとする新種族、屍人の設定まとめページ。詳細については都度お聞きいただけると幸いです。宜しくお願いいたします。(基本前提は紹介記事である、として扱いください)

 

 

 

 

 種族名:屍人

 
【生を持たず、死は訪れない。生者の命を啜り、死者にも成れず。身に悲劇の宿命を刻み、暗闇に身を潜めて久遠を過ごす者共】
 
「穢れ」を払うために、不浄を引き受けて浄化する為だけにルウ国に産みだされた死者同様の存在。呪い、毒、ウイルス、伝染病、感染症や負のエネルギー、厄、様々な「穢れ」を身に引き受けてしまう性質を持つ。その為それら穢れに安易に近づけず、本人も他者と関わりを持ちたがらない。(基本傾向であり、状況や本人の精神的な成長、心変わりはあり得る)
 
その悲惨な過去は消し去りたい記憶であり、決して他者には語りたがらない。ルウリィド国外での原種は皆、ルウリィド国からの逃亡者である。
 
 

特徴

種族の根源により悲劇の宿命を持ち、世で呼ばれる悪になりやすい種族です。【生(命)への強い執着】があり、自らの種族的な在り方に苦悩します。
寿命という概念が存在せず、生体反応は感じられません。鼓動、呼吸、体温・生殖能力もありません。故に生体完治や魂のセンサー、一部妖怪の呪詛なども反応しないです。姿は皆一様に二本の発達した牙を持ち、肌は血の気の感じられない青白さや土気色。瞳には光を宿していません。その姿・存在を例えるならば【死体】です。
 
 
自身の血を操作する術(※後述操血術)を有しています。ありとあらゆる行動を体内の血の操作によって行います。日常行動も、体内の血の操作によって身体を動かしています。
身体の血は時間経過により劣化し、操血術による操作性の低下、身体の行動不備や意識の混濁などが起こります。正常な行動の為には定期的な血の入れ替えが必須です。
血の生成や清浄化は自分では出来ません。基本手段として他生物など外部からの経口吸血で補給が可能です。血の不足や過剰摂取が起こると【暴走】状態になり、理性の喪失や攻撃的になるなど、様々な変化が起こります。
通常の生物が行うような食事は必要がなく(逆に不可能)、補給行動は全て血液の吸飲です。飲む血液は生き血で、鮮度の高い生き血であるほど良く、原則人型種族の血を好みますが、血液であれば一応どのような生き物の物でも活動力にできます。尚味の好みには個体差があります。
 
血にさえ十分に満たされていれば(寿命がないという意味で)不老不死と言っても過言ではなく、身体の損傷も非常に素早く修復されます。体内に核となる器官を有しており、その部位に血が供給されていればその相応レベルの自己修復が可能です。たとえその核だけになったとしてもです。
死は所有血液の消滅に依ります。完全な枯渇によってのみ、その精神も含めて消滅します。血の劣化、穢れの許容量オーバーでの死はありませんが、身体的な代償は起こります。
 
 
非常に夜目が利きます。しかし光、特に昼の日光に弱く、浴びるとその身を灼かれ血の枯渇・劣化が進みます。日中の野外行動は死に直結する非常に危険な行動です。
 
穢れの吸収を意図的に止めることは出来ません。それら穢れは血液に集まり、その集まった量によって血液が徐々に粘度を持ち、硬化していきます。つまり、体の動きがどんどんと鈍っていきます。最終的には完全に硬化して身動きが取れなくなります。
 
 
【特殊能力について】
血を得易くする為の特殊な能力を所有している事があります。持っていないこともあります。それらは大抵特筆するほどの強大な力ではありません。その能力は個体の精神的性質に関連した能力であることが殆どです。
(例:多くの生者から少しずつ血を分けてもらう事を望む者は好意的に見られやすかったり、ちょっとした催眠能力を持っていたりする。逆に一つの生者から大量に血を吸う事が多いものは、血を吸う速さが速かったり、姿を消す事が出来たり。味にこだわる者は好みの血を嗅ぎ分ける程に鼻がよく効いたり、戦闘が嫌いな者は牙(吸血行為)に多幸感を与える効果があったりと様々)
 
 
 

原種と後天種の特徴差

この種族には、【ルウリィド国で造りだされた原種】と【原種によって作り替えられた後天種】が存在します。前述までの特徴は両方に当てはまる特徴です。原種が、他生命体を自身と同族にすることができる力を所持しているため、このような形になります。尚、この力は後天種には受け継がれません。
 
【原種】
・血の気のない青白い(土気色も可)肌ととんがった耳。精霊の死体に近い外見をしている
・操血術に長け、戦闘能力を例外なく有している。
・他生命体の身体を同族に作り替える力を有する
・核は上腹部
・生への執着を存在した瞬間から持ち苦悩するため、自身の存在を肯定的に考える事は極めて少ない。
 
【後天種】
・元の種族・外見依存の、死体、のような姿になる。尚精神はその時点から異常なく引き継がれる。
・操血術は練習有るのみ。最初は動かす事すらままならないだろう。
・自身を作り替えた原種の力を借りて、超短期間のみ、生者だった頃の暮らし、ができる。(リスクは存在する)
・核は心臓
・生への執着の性質、自身の存在への苦悩の感情を徐々に抱き始める事になる。
・元種族固有の肉体的性質・能力は失われている
 
 
 

操血術について

屍人達の持つ基本技能です。彼らはこの術によって活動しています。
最も身近な操血術として、彼らは身体中に満ち張り巡らされた血液を操作して、器となる身体を動かしています。
通常の生命体が【歩こう】と思って右脚を上げて動かして降ろす、左脚を上げて動かして降ろす、などと考えながらは歩かないように、【歩く】という動作は無意識でできますが、その行動は、脚に当たる位置の血を操作して脚を持ち上げて進んでいる、という形になります。ありとあらゆる行動が当てはまります。
本能的な必須技能ですので、原種は皆問題なく扱えますが、後天種の場合は慣れるまでは身体を動かすとこもままならないでしょう。尚作り替えられたときに本能的として付与されるので、日常の簡易行動を送るまでの上達はそう苦労しないです。
 
その他使用例
・意図的な血液硬化(戻せる)
・体外流出(滲むように出せる)
この二つを使用し、自身の血を硬化させて武器や盾の様にしての戦闘補助が主として想定されています(原種にとっては)。
 
・血を浮かす、飛ばす
自身の認識範囲内で操作できます。その他応用も可能です。硬化血液を飛ばすことも可能です。その場合、飛ばした後も硬化させ続けていることを意識しないとすぐに流体に戻ります。
 
注意事項として、血の体外操作は血の劣化を早めます。体外に出した液状の血液は極めて速く劣化するため、その支配力は長くはもちません。硬化状態の血液は比較的劣化が遅いです。
 
要項
・血の操作による血の劣化促進はありません
・操れる血は自身の血のみです
・使用に関しては精神力依存です。熟練者になればより素早く、より多量に、より広範囲に操作もできるでしょうが、物理的にほかの物質に作用させる場合、相応の血量が必要となります。
 
特殊な運用がしたい場合は確認をとっていただけると安心だと思いますが、日常活動以上の利用に関しては、
【リスクと対価が必要だが手足の様に使える技能】として捉えていただければと思います。
 
 
 

対ルウ国について

原種たちは皆ルウリィド国からの逃亡者でありますが、精霊達が原種たちを追っているということはありません。ですので、そこは気にしなくていいです。でも、原種たち自身は自分たちが追われていないということを知らない、逃亡者だと思っている、のは変わらないです。
尚、原種たちがルウリィド国の国民や精霊達、他の原種達にどのような感情を持っているのかの指定はありません。決める時はご自由にどうぞ、程度のフレーバー要素です。