ほうさんのお国柄

企画参加用創作ブログ。絵は描けない。文のみ。お腐れ。色々注意。

【閲注】第3回セッションアフター後編すけべ

 第3回セッション(マギ戦)の、アフターで行われたすけべ交流。前編・中編・後編と分けられたアフターの後編を、自分なりに書きました。

 

致してはいませんが致してる様なもんです。ご注意ください。元のログを先に見ておいた方がいいと思います。

 

元ログ:完全にホモ官能と化したアフター後編 - PFCSトレジャーズ・ログ倉庫

まとめてくださった主催者様 id:nagatakatsuki 様  よりお借りしました。すいません。ありがとうございました。

ついでに言うなら前編・中編も見た方がいいと思います。流れが意味わからないと思うので...

 

前中編は主に、

id:poke-monn 様のジル(ルーカス)さん

前後編では主に、

id:yokosimamanako 様のジャスパーさん 

と絡ませていただきました。本当にすいませんでした。マジで。穢してしまって。

 

ということで、ジャス×サラ です。 邪眼様、最終確認ありがとうございました!!!

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

がくり、と、金髪の男性は意識を手放した。糸が切れたようにその身を竜人に預け、ぐったりと倒れる。

「ジルッ……!?」

苦しんでいたような素振りだった友人が、突然痙攣し意識を失った。声をかけても反応は帰ってこない。そんな状況で焦りがうまれたのだろう。何かがもぞもぞと服の中を這っていたようだが、完全にその何かがが消え去っても、ジャスパーがその存在に気がつく事はなかった。

 

「……アレ、なんか、この匂いって」

しかし、馴染みはあまりないが覚えのある匂いがふと、ジャスパーの鼻にかかる。

ああ、これはなんだったか。空腹と疲労で少しずつ判断能力が鈍っていく。思い出せそうで思い出せない。

そうこうしているうちに、ふわふわと甘い香りが漂ってきた。どことなく苛立っているような雰囲気をしている黒髪の精霊からだ。正しくは、その精霊が手から伸ばしている蔦が花をつけたからなのだが。しかしそれは目を瞑っているジャスパーに分かるわけもない。

「気のせい、か?」

漂う花の香りに上書きされ、その匂いは脳裏から打ち消されていく。その様子をうっすらと笑みを浮かべて眺める精霊サラトナグ。律儀に目を瞑り続けている竜人の赤い髪を、くしゃくしゃと撫でた。

「ん?なんだ...蔦?」
それにより意識が腕の中の鬼の友人ではなく、撫でる手の主、そして首元を這う蔦へ向いたようだ。瞼を閉じたままに、自分の太くたくましい首を撫でた。その手にもしゅるしゅると、蔦達は寄っていく。

 

頭上からくすくすと、小さな笑いの吐息が聞こえてきた。

「ああ…すまないね。戻すのを忘れていたよ…」

右手は竜人の硬い角を這いながら、蔦を操り背中まで更に伸ばしていく。左手側から生えていく太めの蔓が、竜人に抱えられていた鬼の男性を抱えるように覆っていた。さわさわと手に当たる感触でまた思い出したように、がくりと動かなくなってしまった友人を持ち上げて差し出した。

「あ、こいつ、気絶してるみたいだけど……どうしたらいいんだ?」

「君の友人は満ぞk…疲れて眠ってしまったみたいだよ。向こうで寝かせておいてあげようか」

ぐったりとしたその身体を蔓は簡単に持ち上げる。少し離れた草の生える茂みに横たわらせ、運んだ蔓はその無防備な身体を繭のように覆い始めた。


「ああ、ありがとう」

抱えていた腕が自由に動くようになる。同時に、みるな。と言われていた要因も無くなった。

ジャスパーはようやく瞼を上げ立ち上がる。急に刺す光で白しか写らないが、徐々に色が浮かぶ。自らの赤。覆う緑。そばに立つ黒。視線を下げれば、見上げてくる瞳と目が合う。その精霊はうっすらと意地の悪そうに微笑んだ。

 

途端、また急速に身体を這う蔦が動き出す。
「っ、これ、くすぐったいんだが」
「えぇ?鱗があるから鈍いかと思ってたよ。意外と敏感なんだね、面白い」

くすくすと笑いながら、白く細い腕が首に触れてくる。首から、下へ。その動きはやけに艶かしく、興味や計測のための接触とは思えない。


「首元は、一応急所だから鱗の上からでもこそばい。
……って、なんか、触り方が……」

それまで特に何の疑問も抱いていなかったジャスパーだが、目を開き、自身に触れる精霊の手つきと表情、何より纏う雰囲気で、ようやく何かに気がつく。

 

果たして、この者が自分に接触してきたのは本当に善意だけなのだろうか?善意というよりはむしろ、もっと別のもののような...?

そんな困惑を感じ取ったか、サラトナグはニヤニヤと笑う。距離を詰め身を寄せ、わざとらしい上目遣いで白々しく。
「触り方…?触り方がどうしたって?普通だよ、ふ・つ・う 。

僕、好奇心強いんだよね。竜人なんて珍しいし?」

あくまでただの興味、とはいうが。反応を楽しむかのように露出したブレス器官に、首元、腰回り、尻尾。反応の良い敏感な場所を、手で撫で蔦を這わせてくる。一体どこが普通だというのだ。だがしかし。

「ちゃんと隠すものはあげるからさ?少し、触らせて…?そうしたら果物位なら渡すよ、お礼に」
「普通...?いや、だってそれにしたって…。いや、でも食いもんくれるなら……?」

竜化後の急激な空腹、疲労、目眩。もしこの華奢な男を振り払えば、力の加減もできずへし折ってしまうかもしれない。

何より今の格好でどこへいく?今の状態で何ができる?どんどんと頭は朦朧とし、立っている事さえ難しくなっていく。足取りがしっかりとしないままでいるよりは、この男に助けを求めた方がいいのでは?何を相手は考えているかわからない恐れもあるが、何にせよなんのしようもないのだ。

 

「大丈夫大丈夫。別に危害を与える気はないよ。

さっきの化物との戦闘で大いに助けてくれた恩人だよ、貴方は。なんにも痛いことも危ないこともしないさ…」

逡巡する様子を嗅ぎ取ったか、安心させる様に言い聞かせる。その声色は寒気がする程に穏やかで、何より先程迄の冷たい声の者と同一であるということが何よりも恐ろしい。

 

笑顔のまま、サラトナグはジャスパーをとんと押す。しっかりとした体格であるのに、いとも簡単にその身体は体勢を崩し、地面へと座り込んだ。

それにはジャスパー当人も予想外だった様で、今どれだけ自分に力が入っていないのかを思い知らされる。目眩は増すばかり。そろそろ、そろそろ何か、何でもいいから食べねばまずい。ぐうぐうと腹がなる。

その矢先、何か芳しい甘い香りがした。

「おや、ふらふらじゃないか。こんなものでよければ食べるかい?」

「ん、(スンスン)うまそう…。くれるのか?」

 

倒れた竜人の上に乗ってきた精霊の手に、何かが生えている。小さな木のように見えるが、その木に成る拳ほどの大きさの果実から、香りが漂ってくる。魅惑的な甘い香りに食欲をそそられる。じわじわと滲み出てくる唾液を本能で飲み込んだ。

 果実と精霊の顔を順に見て、食べたいという意思を伝える。その様子に頬を綻ばせ、笑顔で応えた。

「ふふ、もちろん。はい、あーん、して?」

「あーん?」

にっこりと笑いながら、サラトナグは果実を一つもぎ取り、ジャスパーの口元に差し出した。

しかし、かじりとることはせず、餌を待つ雛鳥のように口を開けるだけ。開かれた唇の奥に並んだ牙と赤い舌に、ぞくぞくと背筋を震わせた。

 

「ん?...ふふ、食べさせてほしいのかい?おにいさん、かわいいねぇ…」

果汁の溢れる果肉を手で抉り取る。手がベトベトと濡れる事も、垂れた汁が身を汚すことも構わず。皮が裂け、甘い香りは更に濃度を増していた。

「はい、あーん」

口の中へ、果肉の欠片が指とともに差し込まれる。男にしては柔い肌の指を、鋭い牙で傷つけない様に、大きな舌で掬うように受け止めた。

強く噛むまでも無くその身は解れ、濃厚な甘みをこれでもかという程に口内に広げる。
「あぐっ……むぐ」

 何と甘い。何と染み渡る果実だろう。強烈なまでの甘味に感じるが、身体が喜んで受け入れている事がわかる。ああ、滴る果汁のその一滴さえ勿体無い。

ジャスパーは無意識的に、サラトナグの指まで舐めた。一滴も残さず、全ての甘みを貪ろうと、舐め、吸い、舌を絡ませる。

ザリザリとした舌が指の間を這い、僅かに当たる牙。その微量な刺激が、それにより漏れる吐息が、彼等の間の空気を、少しずつ狂わせて行く。

「んっ、…ふふ、おいしい?まだあるよ、ほら…」

糸を引かせながら指を口から引き抜き、もう一度果肉をえぐりとる。次の一口は、ジャスパーの方から食らいついた。

欠片を持つ右腕の細い手首を掴み、精霊ごと引き寄せ、果肉を喰らい、指の一本一本に入念に吸い付く。

「うめぇ……むぐ、ちゅっ」

「ひゃっ、あ...ぅ、」

何度もリップ音を鳴らし、離れ、食む事を繰り返す。唇が手に触れる度に、舌を指が弄ぶ度に、緩い快感が背筋を駆ける。

空腹は、まだ満たされない。唾液と果汁で濡れた手の肉に、軽く、噛み付いた。

 「あっ!?」

「あ、........」 

その感触に驚き、サラトナグは手に持っていた果実を取り落とした。

ジャスパーの胸元に落ち、腰に跨るサラトナグの元へ転がる。軌道にべっとりと果汁を残し、その様子を少々悲しそうに眺めるジャスパー。

サラトナグはひょいとその実を拾い、申し訳なさそうにジャスパーの唇へ押し当てた。

 

「汚しちゃって、ごめんね…?

ほら、おたべよ。僕がキレイにしてあげるからねぇ...♡」

「むぐッ!?…っんぅ、ッ!?」

ガクッ、と大きくジャスパーの身体が跳ねた。舌が、舐めた。彼の。べっとりと甘い果汁で濡れた、竜人特有の露出したブレス器官。常に熱を持つそこを、荒む呼吸に合わせじんわりと輝くそこを、果汁を舐め取るだけにしてはねっとりとした舌遣いで。

肺と繋がるその器官は、身体の内部を弄られているかのような堪え難い悶えをもたらす。優しく丹念に舐められ、汗が滲む。背に生える小さな羽は強張り、無意識に太い尾をくねらせた。仰け反るように跳ねれば口元に宛てがわれた果実の汁が、溺れさせるかのように流れ込んでくる。潰れる事も構わず乱暴に齧り付いた。

流れ出す果汁が、口元から喉、首筋を通り、胸元を舐めるサラトナグの頬を汚す。執拗なほどに舐っていた場所から離れ、果汁の伝う筋を舐め、口付け、吸い、軽く歯を立て、辿っていく。

口元、すぐ側に触れた時、煌々とした金の瞳と蕩ける黒い瞳が合わさった。それは一瞬であったが、これから、を意識するには十分な意思の疎通になる。

 

竜人は大きく口を開き、果実を喰らう。
ガリッ、ボキンッゴリガリ……。ゴクン。

鈍い音を立て、種までも全て砕き飲み込んだ。精霊の手に滴る果汁の一滴も残さず、跡形もなく舐め取り、最後に軽い音を立てて離れる。指先と唇を繋ぐ細い糸が、ぷつりと切れた。

 

たった一つ、そう大きくないただの果実であるはずなのだが。種の殻を割り食した瞬間、急激に、今迄の熱さとは別次元の熱が身を灼く。ドクドクと心臓は脈打ち、どれだけ空気を取り込んでも決して冷めない。むしろ、更に熱く。そしてその熱が一体何で晴れるのかは、おおよそ、予想はついていた。

 

「ッ、フーッ...あちぃ…なんだ、この実…」

「はは、種も全部食べちゃった?

僕の故郷の竜たちが、繁殖期にこぞって食べる大好物なんだよねぇ…栄養価はすごく高いんだけど」

知ってか知らずか、その精霊の表情は酷く楽しげだ。行為の割には幼く見える笑みを浮かべて、ジャスパーの頰を撫でた。
ジャスパーの尻尾がスリッ…とサラトナグに擦り寄る。それに気付き、応えるように逞しい身体に身を預けた。片腕が、コートの上からでもわかる細い腰を抱き寄せる。


尻尾の先が軽く、精霊の頬や首筋を這う。サラトナグはその硬い鱗の感触を楽しむように、手で撫で、頰を擦った。拒む様子は一切見受けられない。ジャスパーは困った様な表情を浮かべ、口を噤んでいる。


「……」
「…なにかあったかな?ふふふ。
さ、あとはこっちもきれいにしようね...?」

「っ、ま、待てよ。おい、このままじゃ……何するか、分かんね…ん、…………」

 

精霊は、自らの跨る竜人の下腹部へ手を伸ばした。

取り落とした果実は一度、その辺りにも触れている。ジャスパーの位置からでは影になりその場所をよく見る事は出来ないが、果汁が付着してしまっているだろう、という事はわかっていた。

しかし、今、そこに触れられては。

 

下腹部を撫でられた刺激に言葉をつまらせる。
体のほてりを逃がそうと熱い息を吐くが一向に収まる気配はない。ずくずくと、熱がそこへ集まっていく。身体に力が入る。倒れそうになっていた事に比べれば良いのかもしれないが、それにしても、これは。

静止の言葉をかけても、精霊の手は止まることがない。それどころか煽る様にそこを厭らしくなぞるのだ。

 

「んッ........!!」

「くすくす、あっついねぇ…どうしたのかな…?
きれいにしても、いいかな。こっち、もね」

 

グチュ、グチュ。そこからは確かに音がする。溢れる液体と、蠢く手の絡み合う音。ジャスパーは空を仰ぎ短い間隔で息を吐く。その晒された喉に噛み付き舐め上げれば、身体を震わせて素直に反応を返した。

 

「やめ、……ぁ……」

意味もなさず、溢れただけの言葉に成り下がった静止。変わらず尾は揺らぎ、欲する様に精霊に巻きついているのだから、一体誰が止めると言うのだろう。

なけなしの理性の言葉よりも身体の意思を優先するサラトナグにとって、その言葉は、もっと、としか聞こえないのだ。

「いや、じゃなさそうだね?ふふ、命を助けてくれた礼とでも思って、ぜひ楽しんでほしいな...」

 

そう言ってサラトナグは見せつける様に舌を出す。赤く熟れた舌。

きっと、このままいけば、その舌が、自身の熱を鎮めようと動くのだろう。胸元を舐めた様に、執拗なほど丹念に、丁寧に、厭らしく、些細な舐め残しも許さず隅から隅まで。そして欲望を吐き出せば、喉を鳴らし、飲み込む。

その光景がありありと互いの脳裏に浮かんだ。

その表情があまりにも淫らで。

 

竜人は精霊の黒い髪を衝動のままに掴み、挑発的に動く舌目掛け口付けた。急な行動に目を見開き驚くものの、サラトナグは舌を絡ませる。

「んぅ!?

んっ、あぁ…んはぁっ、…あはぁ、おいしいかい…?んぷっ…!」

しかし、その大きな舌と勢いは、少々精霊の口内では受けきれない。舌を吸い、貪り、口内を犯す。甘い果汁を散々舐めまわした舌を味わう様に、何度も、何度も。

そう起こる事もない激しい喰らうかの様なキスに、もっと、と強請るかの如く首に細い腕を回し抱きついた。柔いその身体をぐいと引き寄せ、更に近く深く。触れ合う粘膜は熱で境界をなくしドロドロに溶け合っていた。

 

金の瞳に映るのは、腕の中にすっぽりと収まる、目を瞑り頬を上気させた精霊。

太い尾が簡単に絡まる、折れそうな細い身体。男である事などどうでもいいとすら思わせる顔立ち。

じっと見ていると、瞼が開き潤んだ黒と目が合った。こんな行為をしているというのに、その目は幼げで。

小さく幼いもの。本能か父性か、庇護欲かそれに近いだけのもの、か。可愛がってやりたい、甘やかしてやりたい。熱の大きく混じったそんな感情が、ジャスパーに生まれていた。

 

「(ちっちぇー…かわいい…)れろっ、ちゅ、むぐ……」

「んう...くすぐったいよ、ねーぇ...もう...」
精霊の首筋、頬、口元などをまるで毛繕いするかのように舐める竜人。時々当たる鱗と髭が少々痛い。

その獣の様な行動に、胸が高鳴る。ああ、これから、どうしようか。どうなるのだろうか。雄々しい肉体、熱い体温。鋭い牙、力強く引き寄せる腕。全てがサラトナグを昂らせる。もっと欲して、もっと。上限のない欲望は留まるところを知らず、身を焦がす。

暴いてほしい、全部。はしたない自分を。生唾を飲み込み、自らの首筋に顔を埋めるジャスパーを受け入れる。

 

「耳、とんがってるんだなー。精霊か」
「ひゃあぁっ♡ あ、みみぃっ、だ、め...!」 

思い出した様に、目の前にあったとんがる耳にかじりついた。その瞬間上がる、官能的な甘い嬌声。

耳が弱いようで、びくびく身を震わせる。首にしがみついて、息を荒らげ、もぞもぞと足を動かし始めた。

先まで顔を赤くはしても、甘えて声を出しても、ここまで露骨に調子を崩す事はなかった。力が抜けた様にくたりと、ジャスパーに身を預けるサラトナグ。耳に触れる度に、大袈裟と思えるほどに跳ねる。なんとも簡単に堕ちてしまった。それが、悪い気持ちを喚び起させる。

 

もう、雄の顔が隠れずに出てくる。とろけきった雌の顔をする精霊の細い身体に、壊れ物を扱う様に触れる。髪を梳いて、少しずつ、優しく、纏う服をはだけさせて。思考を奪う様に、その間も耳元で囁いてやる。

 

「ぁっ、み、耳はダメなんだよぉ...はぁぅ...」

 「それ、耳がいい、って事だな?」

 熱い息が、脳まで侵す。男の低い声もまた、情欲を唆る要因にしかならない。徐々に露わにされていく肌に点々と口付けられ、白が赤く染まる。爪や鱗で傷つける事を恐れているのか、肌に触れるのは殆どが舌。ぬるりとした感触に喘ぎ声を出す事しか出来ず、そして、愛して、と乞う。

 

「っ、うん、すき、好きだよ。そう、あぁっ...♡
ね、その熱で、名をよんでおくれ...?サラ、って...」

名も知らぬ仲だったのだ。それを、名のある仲へ。情けを乞う様なか細さで、精霊は縋った。

「ああ、サラって言うのか。かわいい名前だなあ」

気にするでもなく、明るく、優しく。

子をあやす様に髪を撫でて、耳元で何度か名を呼んでやる。

呼ばれるたび嬉しそうに頷く。そして、首に抱きついて。少しずつ脱がされていく自分の服を脱がしやすい様に、膝で立つ。

「かわいい...?もっと、可愛がってくれても、いいんだよ...?」
緩く腰で止まっていた布が、落ちた。布切れを邪魔だと言わんばかりに足を抜き、ぽいと放る。

勢いよく掴めばそのまま砕いてしまいそうな腰に、優しく、それでいて強く、これまでで最も濃い紅を落とした。

 

「...優しいね、おにいさん。でも、僕はそう簡単には壊れないよ...?

それに、おにいさんに、少し、壊されてもみたいんだ。いじわるに、乱暴に、ね」

「...嘘じゃ、なさそうだなあ……なるべく痛くないようにはするけど」

ジャスパーの頭を抱き、そのまま、腰を落とす。張るそれ、にぐりぐりと押し当てて、情欲に塗れた吐息を、異形の耳に流し込んだ。

 

「あなたに、噛み付かれてみたいけどね...

竜としての、強くて、美しいあなたを、僕に見せてほしい...僕に、刻んでほしい」

唇にキスをして、淡く輝く胸元にもキスをして。自らの発情を隠しもせず、曝け出す。

 

そうして、何かが、ぷつりときれた。
サラトナグの首元に吸い付いて歯を立てる。鋭い牙が、肌を貫いた。痛みか快感か、精霊の口から声が漏れる。裂けた肌、流れる血を舌でねぶり回せば、獲物を捕らえた時と同じ味が、口内を満たす。

果実で染まった甘みよりも、遥かに唆る、肉の味。高揚感が、更に頭を麻痺させる。優しい顔が、出来ているだろうか。精霊の、弱すぎる耳に、命じてやった。


「欲しいなら、自分で出来るよなぁ。サラ?」
「ひあぁああっ♡んっ、ジャスパー、はぁっ、あはっ、できる、できるよ...♡」

「...いい子だ」

 

サラトナグは、自身を見つめる竜人の男性をじっと、熱の篭った瞳で見つめる。彼、ジャスパーもまた、欲の混じり切った瞳をしていた。

揺らぐ尾が、括れる腰に巻き付いた。ねっとりとした花の香が包む。離れる気も、放す気もない。

 

誘われるままに、彼は、彼を、受け入れた。