ほうさんのお国柄

企画参加用創作ブログ。絵は描けない。文のみ。お腐れ。色々注意。

これまでのサラアレ&アレサラ(広い意味で)

サラさんの歴代アレスト達との年の暮れの過ごし方。超小ネタ。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 


初代(人間女子)

「…もう、いってしまうの?」
「…うん。僕にはまだやらないといけないことが沢山あるんだ」
「いそがしいのね」
「そうだね。これから、もっともっと忙しくなる」
「あなたがいなかったら、この場所はどうなってしまうの?」
「どうもならないよ。僕がいたって」
「でも人間だけにしちゃったら、また、悪さをするわ」
「しないよ」
「どうして」
「君がいる」
「…うん」
「すぐに代わりの精霊が来る。大丈夫、この地は美しくなるよ」
「…ねぇ」
「大丈夫。…ごめんね。こんなものしか、遺せなくて」
「ねぇ」
「ごめん」
「…ね、ぇ、いつか、また、あえる…?」
「…きっと、いつか、ね」
「約束よ」
「…じゃあね。弟君と仲良く。…アレスト」

 

 

 


2代目(アルビダ男子)
「…さらさま、お風邪をひきます…」
「いいよ、ほっといて」
「でも…」
「いいって…」
「はい…」
「…おこってないよ」
「ほんとう、ですか?」
「アレスト、僕のことなんだと思っているの?」
「ひっ、あの、ごめんなさい…」
「…怒ってないよ。僕の事、こわいかい?」
「あ、の、」
「怖いんだね」
「こわく、ないです!!」
「いいんだよ正直に言って。…君を怖がらせてるようじゃ、何にも出来やしないんだから…」
「さらさま…」
「毛布ありがとう。いいよ、もう家に入るから。一緒に寝よう」
「っ、はい!!!」
「…いい子だね」

 

 


3代目(精霊男子(おいたん))
「サラ様、ご飯ができました」
「ありがとう。…ふふっ」
「どうかしましたか?」
「ううん。なんでもないよ」
「自慢気です」
「そう?」
「はい。サラ様にとって僕、いえ、自分が何か自慢できるような存在?食事、自分の作る食事が美味しいですか。サラ様の期待に応えられている。満たしている。そしてそれを喜んでいる」
「おおう…」
「自分はあなたが育てた立派な僕であり正真正銘の貴方のものであり自分というものは貴方の資産として価値に繋がるということですね」
「君が言うんならそうなんだろうなぁアレスト。いい子だねぇ」
「もっと褒めてください」
「いい子いい子。かわいいねぇ。僕のアレスト。君は本当に優秀で助かるよ。ご飯はなんだい?楽しみだなぁ」
「サラ様の好きなもの、です。いっぱい食べてくださいね」
「勿論さ。来年も僕をよろしくね」
「はい。自分もずっと、お側に置いてくださいね」

 

 

 

4代目(人間男子)
「アレスト、どうしたの?」
「うっせぇ黙ってろ」
「もう…口が悪いよ。ね、折角の年の暮れだよ」
「だからってお前の言う事聞くわけねーだろ」
「仲良くしようよ…」
「うっせぇんだよ!!なんだ仲良くって!セックスしてりゃ満足だろうがてめーは!」
「…」
「めんどくせ。飯」
「う、うん!すぐ作るよ!」
「今からかよ。おっせーよ」
「だって君作り置いても食べてくれないし呼んでも来ないし…」
「あーあーまた俺のせいかよ。じゃー捨てれば?めんどくせー男だって」
「そんな事できないよ…ごめんって…」
「さっさと作れよ。時間かかったら出てくぞ」
「わかった!!」
「はー、女と遊びてー。おめー薄すぎんだよ。抱いても楽しくねぇ」
「…ごめん、ね。女の子だったら、よかったね」
「…ケッ」

 

 

 

 

5代目(アルビダ女子)
「ん〜?どうしたのアレスト。窓のお外が気になるかい?今年も綺麗な紅葉だろう?」
「…」
「いきたい?ダメだよ。寒いから。君の身体に障るよ」
「どう、しても」
「…でも今日はダメだよ。明日はきっともう少し暖かくなるから、明日にしよう。ね?お野菜のスープを作ってあげる。お弁当を持って行こう」
「…わかった」
「うん。そうしよう。さぁ、もう少し暖炉の前で待っていてね。本でも読むかい?」
「ううん、もう少し、おそと、みてます」
「そっか。わかったよ。何かあったらすぐに呼んでね」
「サラトナグさま、」
「なあに?」
「わたしは、来年も、あなたと一緒にいれるのかな」
「…きっと、ね。君の頑張り次第だよ」
「…うん」

 

 

 

 

6代目(人間?男子(アレスト君))
「年の暮れだっつーのに。布団から出ろよ…二人揃って…」
「なんだい。今更じゃないか…暮れがなんだい。大した事じゃないよ」
「家の整理したりするんじゃねーのかよ」
「人間達はそうやってね、一年の変わりというものを重要視するけど、別にそんなのどーでもいいじゃないか。またすぐに来る。君がいつも掃除してくれてるし、どうせならあったかい春にした方がいいじゃないか…」
「うっわだらけ始めた。ルートグラン様もなんか言ってやってください」
「春でいいではないか」
「なん、だと…?」
「ほら多数決で春に大掃除〜。コイツはどうせ手伝いたくないからだろうけど」
「やれと言われれば勿論するがね。しかし、共通歴の暦上年の変わりが冬とはいえ、やはり我々にとっては春が始まりだ」
「「春でいいんじゃないかな」」
「この人ら…」
「だからそんな寒いかっこしなくていいよ。暖炉つけてさ。ほーらお布団においで〜あったかいよ〜」
「狭くなるだろう」
「君がどっかいけよ!」
「…」(ごそごそ
「来るのか。詰めろ。アレス、真ん中に来るか?一番暖かいぞ」
「はぁ!?ダメ!!ダメ!!!!アレストにくっつかないで君は!何するかわかんないから!!」
「はー…あったけぇ…」(ぬくぬく
「あっやばいこれ僕潰れる。潰れる」
「Zzz…」
「寝るの早いよルート」
「ふぁ…俺も寒いし寝るわ…」
「…じゃあ僕ももうちょっと寝よ」