ほうさんのお国柄

企画参加用創作ブログ。絵は描けない。文のみ。お腐れ。色々注意。

設定:メイン明勲精霊まとめ

9/25フクフスフ追記【下から二番目】

※画像アリ

 

8/6  【下ネタ注意】アダネア追記【最下部】

8/7  ティリスディウス追記【下から2番目】

9/3  トトセルカ追記【下から3番目】

 4/23 ラフラト&ルテルミ追加【下から2番目】

 

 

本編に出たり出なかったりちょい役だったりするけど、お国の中では大分偉い人達の軽いまとめ。追記は今後もあると思います。っていうかこれからごりごり作ります。楽しいんで。

 

キャラ濃い目の書いてて楽しい人達が、だいたい集まるかなぁ。容姿まではきっちり固定する気は無いので、イメージでどうぞ。まぁ、マダム・マーチャル以外はみんな結構美形揃いです。

 

お国の裏事情を知ってたり知らなかったりするけれど、やっぱりお偉いさんだから、愛国心は総じて強い。そして、お国自体が色狂い官能常春国なので、そこは当然...ねぇ?

 

設定と、サラトナグさんと会話するならどんな感じか。雰囲気だけでも。

 

 

マダムだけがっつり書いてるのは、以前書いてたからです。それ以外は今ごりごり頭から抽出して書いたんで...へへ...

 

 

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商人管理協会の長

マダム・マーチャル

 

年齢:150くらい
容姿:赤い髪の色をした巨躯の醜女。毛皮のドレスを着ている

ルウリィド国の明勲精霊の一人。商人たちのトップであり、炎信仰ではあるが非常に加護は薄く、信仰も薄い。

精霊としての信仰を捨て、権力で成上ろうという決意の元、【違法ではない行為】を駆使し己の手腕のみで商人として巨万の富を築く。その結果、その腕を評価され明勲精霊となる。

非常に美についてこだわりを持っており、独占欲支配欲所有欲も異常なほど強い。自らの美より、美しいものを所有する事にこだわる。

特に、美しい青年、を重要視する。好みの青年がいると、ありとあらゆる違法ではない手段と金を使い追い詰め、蝋人形にしてコレクションする趣味がある。

かつて彼女のコレクションを盗もうとした盗賊たちがおり、コレクションに手を出すとどうなるかの見せしめにその盗賊達で首都噴水広場にて公開蝋人形作成ショーを開催。
あまりにも住民への悪影響が強いと途中で止められたが、コレクションの中には彼等もいる。

金と遊戯の為には手段を問わない。国内外それは変わらず、金になる物や愉快な物ならどんな物にも興味を示す。
愛国心はある為、国の転覆を目指すような行動はしないが、つまらない国にしたサラトナグとルートグランをあまり好いておらず、死ぬならさっさと死ねと思っている。でも多分自分の方が先に死ぬな、とも思っている為、国のためにも明確に逆らうといった真似はしない。

他の頭の固い明勲精霊も嫌っているため、あいつらをおちょくれるなら多少のリスクは簡単に侵す。

国内の商人は彼女に逆らうことが出来なく怖がってはいるが、嫌ってはいない。なんだかんだ国をよく守っている誇り高い女性である。

 

弟の事は大して気にもしていない。評価はしているが、お人好しすぎて刺されて死ぬんじゃない?位の厳しいご意見。

 

【密輸許可後】

「マーチャル、君またなんかしたね?」

「さて知らないねぇ...あたしゃなーんにも知らないよサラトナグ様?」

「...商人達が港でお祭り騒ぎさ。あんなに妖怪の奴隷が一度に来るなんて、今までじゃああり得ないよねぇ」

「どっかの誰かが死んで大量に余ったんじゃないかい?どんなボロでも引き取って育てるのがウチのアイツのやり方だろ?」

「確かにそうではあるけど...も。うーん...見知らぬハッパが、僕の庭を穢しているのはどう言い訳する?」

「相変わらず何が植わってもわかるのかい。厄介なジジイだね全く」

「せめて最後までしらばっくれようとしてくれよ...」

「黙っててもバレてるんだから黙る価値がないよ。なぁに、どうせアホ達が更にバカになるだけのブツさ。色狂い共には丁度いいだろ」

「やり過ぎたら、ちゃんと後始末できるかい?」

「アタシが出来なくてもあんたが勝手にするだろ?ほら、原種は渡しとくから勝手にしとくれ」

「結局僕がやるのか!!知っていたけどね!!

...変えるんじゃないよ。僕は君まで手にかけたくないんだから」

「はいはい、肝に命じておきます死に損ない様」

「もうちょっという事聞けないかい?お嬢さん」

「気持ち悪いねぇ...それ...うえっ、吐き気がする。帰っとくれ。あんたのせいで寝込んじまうよあたしゃ」

「本当に生意気で可愛くない女性だよ君は...」

 

 

奴隷管理協会の長

マザー・リヴァイラ

 

年齢:500歳くらい

容姿:おかあさん。

ルウリィド国の明勲精霊の一人。水信仰の女性。国民からマザーと呼ばれ慕われている。有り余る母性。女性らしさの塊の様な風貌。

奴隷達を愛する、奴隷達の母。どんな弱い立場の者でも寛容に受け入れ、躾しなおす。国民はみぃんなマザーがだいすき。

 

あまりにも母性があり過ぎるせいで表面化されていないが、めっちゃくっちゃ性に奔放。サラトナグ曰く、「彼女程ではないにしろ、彼女の跡を継ぐのは絶対にリヴァイラ」。第2のマリーシャ。 加護の強さはそこまでではないのだが、受けた加護が、「肌を重ねた相手から生命力を分けてもらえる。相手の同意は不要」という、この国ではチートレベルの加護。

 

サラトナグは一度、彼女と全裸で寝台まで行ったにも関わらず彼女の母性にあやされるまま眠ってしまった過去があり、それがとても恥ずかしいらしい。そのせいで彼女にちょっと弱い。

リヴァイラとしては、自分の事を唯一マザー呼びせずにいてくれる男性、という風に見ているため、特に気にしていないが、かわいいなぁとは思っているらしい。

 

優しそうで、結構意地悪。中々ヘビーな逸話があるが、それは、彼女をマザーと慕う国民達は知らなくてもいいのである。

年齢的にも穏やかさ的にも、彼女以外誰が奴隷を愛する?といった流れで当然のようにこの位置についた。地味に結構王を産んでいる、有力精霊。

 

 

「あら、サラトナグ様。ごきげんよう

「やぁリヴァイラ。今日も相変わらず美しいね」

「あらあら、お上手ね、今日も」

「そりゃあ貴女のような美しい女性を見たらそう言ってしまうよ。当然さ」

「あらあらあら、もう、嬉しくなっちゃうわこんなおばさんに」

「僕からしたらまだまだお若い麗人さ?自分でもそう思ってるだろう、実は」

「なんでもお見通しねぇ...そうね、そう思ってるんだけど...みんな、まざぁ、と呼ぶものだから...女としての自信がなくなっていくのよぉ」

「その節はどうも、申し訳ない事をしたね...」

「あらっ!うふふ、気にしなくていいんですよ。いいのよ、また、おかあさんと甘えてくださっても...」

「恥ずかしい!!恥ずかしいから遠慮しておくよ!!」

「あらぁ、まっかっか。可愛いお方ね、サラちゃん。おかあさんとおねんねする?」

「やめてください......」

「いや?」

「...いやではないです」

「うふふ。次は男性として、女性扱いして下さると嬉しいわ」

「約束する...名誉挽回させていただくよ。今夜にでも」

「あら!それはいいわね、うふふ。楽しみにしておきますわね、サラトナグ様」

「気合い入れておくよ...リヴァイラ」

 

 

 

探索者管理協会の長

ゴズウェル

 

年齢:350歳くらい

容姿:真っ黒でぼさぼさの熊さんのような...

ルウリィド国の明勲精霊の一人。一応探索者達の総括。だが、どちらかというと海底洞窟の探索を主にしており、恐らく今までの生の8割がたを海底洞窟の中で過ごしている。ほとんど出てこず一人でいるため、声が出なくなってきている。

この国では珍しく、鉱石信仰の精霊。そのおかげか、洞窟内に充満した瘴気の影響を殆ど受けず、加護により聞こえる鉱物たちの声を聞き、楽しんでいるらしい。

殆ど地上にいないため、意外と色狂いじゃない。たまに会う他人の温もりが心地よいだけらしく、懐くとベタベタひっついてくる。

 

性的趣向として、歳上の男性が大好き。そんな人物数少ないのだが。とりあえずそんな奴がいたらすぐ懐く。

基本的に犬のようで、鼻がいい、海底洞窟内で別の探索者が倒れたりすると助けに来る。事もある。殆ど喋らず無口で大きくてもじゃもじゃで怖いが、温厚でいい人。

髪も髭も伸びっぱなしなのでわからないが、彼もまた大いなるもののお気に入り。ちゃんとすれば美しい。つよい。かなりつおい武闘派精霊。

 

 

「おや、何十年ぶりに見た。出てきてたのかい」

「!!!」

「相変わらず喋れないんだね、ゴズウェル。どうだい調子は」

「....!!」

「いいみたいだね。よく洞窟にこもって無事でいられるねぇ...あんな瘴気だらけの場所...」

「.......?」

「感じすらしないっていうのは、ちょっと丈夫すぎるね、君は。どうだい、折角出てきたんだ。ちょっと遊ばないかい?」

「♡♡♡!!!」

「あぁはいはい、そんなに喜んで貰えるとは光栄だよ...でもちょっと臭いから離れてくれ...獣くさいんだよ君は...うわっよく見たら血みどろじゃないか!!換金やらなんやらする前に風呂に入るんだよ先ずは!!!何回教えてもやってくれないね君は!!悪い子だ!お仕置きするぞ!!」

「♡♡♡!!??」

「だから喜ぶんじゃないよ!はいはい、宿に行こうね〜、一応明勲なんだから、地上にいる時位は身なりを整えてくれ...」

「すま、せん、さらさま」

「...いつ以来だい君の声を聞いたの。頑張ったね。それに免じて許してあげよう。

でも汚れは落としておくれ。髪も髭も切りたまえ。わかった?」

「はい」

「いい子だ。ふふふ、今回は特別に僕が背中を流してあげようじゃないか!髪も整えてあげよう!!髭も剃ってあげるから、大人しくしているんだよ、ごんちゃん」

「わーい...!」

「本当に君は犬か何かのようだねぇ...」

 

 

 

奴隷商人管理協会の長

レイゲンドール

 

年齢:100位

見た目年齢:20代後半

容姿:真っ赤な髪の、麗人お貴族様。タレ目の泣き黒子は外せない

ルウリィド国明勲精霊の一人。空信仰の大いなるもののお気に入り。

若くして奴隷商人達のトップであり、自身が最も有力な対国外奴隷商人。巨大な船を持ち、他国を周り、ガンガン奴隷を買う。

 

美しいものをこよなく愛す。そして、醜いものを極めて見下す。もう縁をほぼ切っているが、一応マダム・マーチャルの実弟。姉のことが大嫌い。醜いから。商人としては尊敬しているが、やり口が美しくない!と厳しい評価。

 

ナルシスト入っててテンション高くて声もでかくて鬱陶しいのだが、醜いもの以外に関して非常に博愛主義で、世界平和を心より願っている男性でもある。

世界平和、差別撤廃。不可能だと分かっているからこそ、綺麗事を綺麗でない方法でも、少しでも実現させようと云う清く正しい精神の持ち主だが、やはりというか好色家。

 

国外から連れて来た奴隷達を家族、我が子と呼び、パパ、と呼ばせる。自分の城である商船で、奴隷達と共に暮らす。

ある程度精神的トラウマや肉体的疲労が癒えた我が子をマザーや商人に託し、また扱いの酷い奴隷を優先して買いに行く。彼の周りには笑顔がいっぱいである。

 

他者との距離が近い。馴れ馴れしいとも言えるが、裏表のないその人柄は、基本的に好意的に見られる。何よりも彼自身が、他人を正当に評価し、きちんと敬う。胡散臭そうな言動とは裏腹に。口が悪いのは、姉との共通点。

 

国に妖怪を多く連れて来るため、商人達から絶大な人気を誇る。レイン様のご帰国は商人達の一大イベントであり、何よりも彼を慕う奴隷達のお祭りである。

 

「レイゲンドール!おかえり、無事で何よりだ」

「ああサラトナグ!!帰ったぞ!相変わらずお麗しいな!」

「ははは、君には負けるよレイン。どうしたんだいこの船。3倍くらい大きくなってるよね明らかに」

「はっはー、あの小汚いクソ尼にもう聞いているかもしれないがね!ワタシは更に多くの奴隷を扱う様になったのだ!!」

「ああそれは聞いたよ。商人達が大騒ぎさ」

「やはり城も大きくなくては...と思ったわけだ!!」

「今何人渡せるんだいこの船」

「100は堅い...全員新しく乗せるのなら、200人を2〜3週間は行けるだろうな!!もっともそこまで乗せる予定は無いがね!二カ月程度ならゆーっくりと漂える!!」

「動力を聞いても?」

「ワタシだけが知っていればいい。はっはー!秘密のマホーだ!」

「君とマーチャルは本当に自由に好き勝手するよね...困った子達だ...」

「ワタシをあの醜女の姉と同じにしないでいただけるかサラトナグ!!」

「ああ失礼。まぁ、何にせよ規則だけは守っておくれよ、レイゲンドール。まだ若いんだから」

「もちろん!ワタシを何だと誰だと思っていらっしゃるか!こんなにも祖国を愛し!色を!夢を!何より平和を愛するワタシだ!!」

「そこは安心してるけどね...怪我せず帰っておいでよ。危ない橋は渡らないようにね」

「無論!」

   「ぱぱー!!ご飯できたよー!」「お客さんー?」

「我が子が呼んでいる!!どうだろうサラトナグ!よければ今夜は我が家族と夕食でも!」

「家族の団欒にお邪魔していいのかい?」

「麗しい貴方も家族!」

「相変わらずの精神で何よりだ。じゃ、お邪魔しようかな!」

「はっはー!賑やかな夕食は何より素晴らしい!我が子よ!もう一人前追加だ!!」

   「「 「はーいぱぱー!!」」」

 

 

 

入国管理協会の長

トトセルカ

 

年齢:200歳くらい

性別:女

容姿:そう高くはない背丈の猫背。淀んだ緑がかった黒の髪。通称沼色。目は灰と白のオッドアイ。白の方は盲目。ソバカスあり

 

 首都の港に常駐している入国管理協会の長。非常に根暗な大地信仰の女性。基本的な業務はほとんど部下が行っており、集団での入国や特殊条件下での入国のみ担当。

 

眷属はきのこ。胞子をキメるとハイになる。なりすぎるため隔離されている。

白い方の目は完全な盲目であり、光は見えない。しかし、【精霊の前世の姿】がぼんやりと見える。前世の精霊が強大なら強大ほど明確に見えるが、大抵はほんのりと、色のようなもやが見える程度。

 

特に強いという訳ではない。というか弱い。美女でもない。不細工でもない。

メンヘラ系の死にたがり。かつて自暴自棄になり死のうとしたが、一人で死ぬのは寂しい、という理由で恋人を探した。一緒に死んでくれるという男性を見つけ心中を図ったが、【近くで命を落とした生物に寄生し残った生命力を吸い取る】という能力の胞子を持つため、恋人の生命力を得て生き永らえてしまった。ちなみに本人は無自覚。

それ以来、その時一緒に死んでくれると約束した彼氏の転生者ともう一度死のうとしている。

 

この役割についたのは、死にたがりと死への躊躇いのなさを見込まれたため。つまり、【何かがあった時、躊躇いなく魔導地雷を発動できるように】死ぬ事に抵抗がない方がいい。何かがあったら港にいる全員道連れに死ねると言われ喜んでなったが、何か、など起こらないから何かである。未だに死ねていない。

 

誰かに会うと、少しでも彼氏との類似点があると、貴方彼でしょう間違いない!!と迫り心中を迫りに行く。その度に係員たちに止められる。なので基本的に奥に閉じこもり。

 

胞子まみれの室内で、大抵、原型を留めていない死体と一緒にいることが多い。

首を絞められる事が大好き。死にたがりはこの延長に過ぎないのではないかと思われているが、真相は本人にもわからない

 

 

「トトちゃーん、出てきてー。団体様が入ってこれないよ。トトちゃーん。はいるよ?」

がちゃ

「ひぃ!!!」

「トトちゃん、仕事。ハンコつくだけでいいんだよ?」

「サラ様…」

「また死のうとしたの。できなかったでしょ。寂しがりやだもんね君」

「ううっ、うう、うううう、」

「うん、泣いてないで」

「かれがぁ、かれが、あのとき、あたしをみていた眼球に反射していたあたしの目にそっくりなあたしがうつっていたから彼のうまれかわりだとぉ、おもってぇ」

 「もうそこまでいくと完全にこじつけだよ」

「じぇっかきゅっ、じべると、おぼっだの"にぃいい!!!」

「泣くならもう少し可憐に泣きなよ…死体寄越して」

「いやぁああ!!!このひとはあたしの彼なの!!!やぁああ!!!いっしょにいるのお!!」

「わがまま言わないで…また腐らせるんでしょ…手首もやばいことになってるよ。切りすぎ」

「だっで、だっでぇ、じんであげなぎゃ、う"ぅ"っ、おい"かけなきゃぁ」

「そう思えてるならすぐ死ねるはずなんだよ。一瞬でも先に死なれたら逝けない、自分では死ねない。わがままだね。おいで、殺してあげよう。来なくてもいいけど」

「あ"っ!!!!ウ"、ッ〜〜!!!ア"ア"ッ♡」

「ほぉら苦しいねぇ、痛いねぇ辛いねぇ…痙攣が止まらないね、死にそうだね。死ぬんじゃないかな。息ができないねぇ…

 

はー、首を絞められるのが好きなのは変わらないね。ハンコ頂戴。やってきてあげるから」

「ぁー…♡ぅー……♡」

「今何処から出したの…もっと衛生的な場所にしまってよね、ほんと…このカビまみれの死体は貰っていくからね。じゃ。またハンコ返しにくるよ」

「ふぁ…ぁい…♡」

「うーん、止血はちゃんとしてね」

「こんな事では死ねないのできっちりやります」

「いきなり変わるのほんとびっくりするよ」

 

 

 

 

 

王城書物庫管理者

ティリスディウス

 

 

 


年齢:不詳。400歳以下だとは思われる。
性別:不詳
容姿:低い背丈。青い髪。青い目。ぴっちりめの白半袖に短パン。白コートにフード。少年少女かはわからない

 

 

 


王城の書物庫の管理維持を担当している、幼い風貌の精霊。水と大地信仰。
本当に性別が不明。女の子だと思うならティリス、男の子だと思うならディウス、わからないなら愛を込めてテディって呼んでください!と自己紹介をする。教える気は無いらしい。

奴隷管理者のマザー・リヴァイラの実子であるが、父親は不明。

ほぼ常に書物庫に篭っており、時折仕事の時にだけ出てくる。あるいは誰かに連れられて。書物の修繕や書き写し、国内での出来事の記録、書物庫の整理を毎日行なっている。
記憶力が非常によく、むしろ、記憶力というよりは、記憶してしまう。俗に呼ばれる瞬間記憶の持ち主であり、見たもの聞いたものを瞬時に記憶し、瞬時に思い出す。そして、忘れない。強烈な痛みによってのみ、全ての記憶が消えるらしい。が、本人はそれすらも忘れるため、何も知らない。

極めて従順であり、特に母であるリヴァイラには一切逆らわない。他の明勲にもよく従う。しかしながら、憶える、思い出す事にのみ脳を使っており、考える能力は欠如している。そのため、従うからといって特に使い物にはならない。

非常に性格、精神も幼い子供。褒められるのが好き。痛みに極めて鈍感で、自己再生能力に優れた加護を持つ。
性的感覚には敏感だが、性行為は決して行わない。珍しい。この国じゃ。

 

お腹に秘密のポケットがあるらしい。本人曰く。基本的に謎は多い。

 


「建国式典は何年?」
「650年です!」
「外交再開は?」
「701年!」
「初代王の父は?」
「ルートグラン様!」
「王の名は?」
「記録にないのでわかりません!」
「そうだね。王に名はないからね」
「はい!」
「なんでないのかな?」
「記録にないのでわかりません!」
「じゃあ、どうして精霊と他種族の子が王になるのかな」
「種族間の友好と互いの尊重を示し合うためです!」
「それだけ?」
「それ以外にあるんですかぁ…?見た事ないです!」
「ふふ、それでいいんだよ。じゃあテディ、君の名前と性別と年齢は?」
「はい!ぼくの名前はティリスディウスです!性別はわかりません!年齢もよくわかんないです!」
「合格だよテディ〜!いい子だ、ご褒美は何がいい?」
「リヴァイラさま、もしおひまなら、会いたいです…」
「彼女は君のお母様だよ。君が会いたいといえばいつでも会えるし会ってくれるのに」
「でも、リヴァイラさまはお忙しい、から、ぼくめーわくかけたくなくて…」
「…本当にいい子だねテディ。よし、今から会いに行こうか一緒に!連れていってあげるよ!」
「わぁー!いいんですかサラさま!」
「勿論だよテディ!いい子にはご褒美をあげなくちゃね。他に欲しいものは?したいことは?」
「お砂糖の、くだもの…」
「うんうん、街の出店で買ってあげるよ。ほぉら、抱っこしてあげる」
「うあ、やった、やたー!ぼくうれしいです!」
「それはよかった。これからも頑張るんだよよ、ティリスディウス」
「はい!大いなるもののために、国のために、そしてリヴァイラさまのためにー!」
「その意気だ!よしよしいい子いい子!」
「やったったー!やたー!」

 

 

入国管理協会(住民管理担当者)
ラフラト
 
性別:男性
年齢:230位
見た目年齢:20後半〜30前半
容姿:銅褐色の光沢のある髪。メガネ。キツネ目。眼の色は髪より少し黄味がかっている
 
入国管理協会の中でも、他国からの長期滞在や様々な問い合わせに関する応答、首都の居住区の管理を担当している風信仰の精霊。一人称は私(わたくし)で、へりくだった喋り方をするが、いかんせん飄々としていて胡散臭い。おかげで長く付き合いのある同僚になるほど彼を信用していないそうだが、殆ど仕事をしていない上司トトセルカに比べれば遥かに膨大な量の仕事をそつなくこなす優秀な明勲精霊。
 
基本業務はデスクワークに応接。肉体労働の類はしておらず街から出ることはない。業務上様々な部署や人物に接することがありコネクション豊富。国政や内情に関してもかなりの情報通。【知っていい事はすべて知っている】と定評がある。賢いというよりは利口。好奇心に心を委ねることなく、超えてはいけない一線を決して超えない。舐め腐った態度を取る事だけが問題児。
 
双子の弟にルテルミという人物がいるが、容姿は似ているのに似ていない。超がつくほどブラコンだがあまり表には出さない。性格は大きく異なるが、仕事に対して真面目に取り組むのは同じ。
よくわがままなお金持ち観光客様に怒鳴られているが平気そうにへらへらしている。殴られてもへらへらしている。そういうところが腹立つ。
 
全然色狂いじゃない。手を出すことは限りなく少ない。風信仰お約束の特殊性癖の持ち主だが、それ故におとなしい。誰も彼の性癖を知らないし聞いたこともないし相手したこともないらしい。そういう意味では大分謎の多い人物。
 
 
「どーもラフラトサマ」
「…アァ~、お客様ァ、本日はどのようなご用件でェ?」
「ここじゃちょっと話しにくいな」
「ナルホド~、そうですよねぇ~友人に騙され借金を背負い…番も寝取ラレ…」
「…」
「持ち家をナクシ…ハァ…来月から上流階級カラ奴隷暮らしともナレバ…」
(ひそひそ…)(かわいいそうに…)(あら可愛い顔してるのに…買おうかしら…)
「そういったハナシでしたらァ、確かにこのような人の多い場所では気まずいですよねェ~、私めで良ければお聞きいたします奥へドウゾお客様ぁ~」
「…どーも」
 
 
「遠路ハルバル…お久シュウゴザイマスサラトナグ様」
「あのねラフラト君。個室に案内してくれるのはとってもありがたいんだけど、何でいつも僕に惨めな設定つけるの????」
「エェ?他のおサマがいらっしゃるときは特別扱いしないようにと仰ったのはサラトナグ様ではないデスかァ」
「こそっと案内してくれればいいんだって!!目立ちたくないだけなんだから!!」
「大した事情もナク私と個室に入るなんて…妙なウワサが立ったらイヤじゃないですかァ?」
「まぁ君そういうこと殆どしないからね…別のうわさが立つのも嫌だけどそれにしてもさ…それにしてもだよ…」
「ハハハ、サラトナグ様ならしてもいいんですけどイマイチですネ」
「産まれてこの方イマイチっていう評価を受けた方が少ないのに僕…無性に悔しいな…あー、それで、用って何?」
「そうでした。現在修復作業中の首都港第三停泊所の劣化が想定ヨリ進んでおりましてェ。危険と判断し材木を優先的に使用しましたァ」
「はいはい」
「それに加え今年は首都人口の増加率が高く、居住区の拡張工事に使用する材木も多くてデスネ」
「足りないと。」
「ソウデス」
「あー、確か去年の山火事が結構大きかったから今年の伐採計画少なめにしてたんだっけ…」
「輸出分を減らすわけにも行きませんノデ」
「了解了解。となるとリード島から持ってこないといけないな…ルテルミは街にいる?」
「いません。居ればルミルミに頼んだんですケド…」
「双子ってお互いの心で会話できるとかそういうのないの?」
「そんな都合のイイ機能はゴザイマセン」
「だよね。じゃあ探して頼んでくるかぁ。報告ありがとねラフラト君」
「礼より給与を」
「えぇ…?」
「肩書のワリに少ないと思うんですよォ」
「でも…だって君をこの地位に置いた理由なんて、どれだけお客様に理不尽に殴られてもブチギレないだろうなっていう信頼だけだし…」
「ンーちょっと酷くないデスかァ?」
「でもその通りだろう?命張らなくていいだけいい給料だと思うんだけど」
「ハァマァソウデスネ~」
「高給取りの部類だよ君は…」
 
 
 
 
 
 

 

国内資材管理者

ルテルミ
性別:男性
年齢:230位
見た目年齢:10代
容姿:銅褐色の光沢のある髪。眼の色は髪よりすこし茶色が強い。顔は左眼だけが出ている状態でそれ以外は布を巻いて隠している
 
国内森林や河川の監視管理を担っている大地信仰の精霊。常に国内を巡視しており、特に森林地帯の伐採・間伐計画を立て国の産業にも関わっている。一人称は私(わたくし)で非常に礼儀正しい喋り方をする。真面目な人格が伺えるが、いかんせん顔が見えないのとくぐもった声で信用されにくい。長く付き合えば付き合う程人格の良さを認識されるが、一か所に留まる事の少なさと人気を避ける行動から、親しい中の者は少ない。
 
植物を操る加護を持つ。というかほぼ完全にサラトナグの下位互換。サラトナグ不在時には小規模ながら代役を務める。能力は申し分ないのだが国内の植物がほぼサラトナグの眷属化をしているため操作できる眷属が少なく力を出し切れないという不遇の方。というか色々と不遇。
 
ラフラトという双子の兄がいる。容姿はほぼ同じなのだが、兄の方は大人でありルテルミは子供の姿。身長が大きく異なる。仕事で反乱因子を討伐に行った際にしくじって、研究されていた怪しい丸薬を飲まされ子供の姿になってしまったらしい。やけに可愛らしくなってしまった。どこかで聞いたことのある話だ。解毒薬を求めて今日も情報収集にいそしむ。
 
顔を布で隠している理由は、指名手配されていた妖怪の討伐に行った際しくじって、右目に呪を掛けられてしまったため。何故か彼の右目を男性が見ると【商業BL漫画のような展開が起こる】呪いが発動する。ちなみに彼は【総受け固定】であり、【彼自身には何の影響もない】。何故か【男性は彼を脈絡なく口説きたくなる】し【男性はなぜか彼に触れたくなる】。精神力次第でどのタイミングで目が覚めるかは変わってくるが、今までにいろいろあったらしい。【右目が無性に気になる呪い】もかかっており、右目を見ようとしてくる人々を避けて、人里を離れ各森林地帯を転々としている。呪われた右目の呪を解くためやっぱり今日も情報収集にいそしむ…
 
呪の効果がなければ兄にそっくり。狐目ではないが。
アレスト君が来るまでサラトナグさんに6代目アレストにならないかと口説かれてた過去を持つ。気を抜くと愛していると言ってしまいそうになる呪なので、なってもらった方が逆に都合がいいとかいろいろ言われてたけど、手のかかる兄がおりますので…と断っていた。ブラコンというほどでもないが兄弟愛は強い。
 
 
「っと、みーつけたっ!ルテルミくんっ♡」
「うわぁっ!?あっ、ああ、サラトナグ様…お久しぶりです」
「おひさ~。相変わらずちいさいねぇ」
「大きくなりたいのは山々なんですが…」
「ははは、かわいくていいと思うけどな」
「およしくださいませ…これではご期待に応えられぬ事もございますから…」
「十分やってくれてると思うけどね。さて、お兄さんからの伝言だよ」
「兄さんが!?ああっ、こんな辺鄙な地まで…本当に…すいません兄が…」
「いいよいいよちょうど街にいたしさ。暇だったし。リード島の方で木を切って来てほしいんだよね。追加で」
「はぁ、ふむふむ…なるほど。かしこまりました。直ちに向かいます」
「頼んだよ。ああそうだ、魔力と眷属足りてる?分けてあげようか?」
「えっ、え、あの、」
「欲しくない…?」
「あぁっ、い、いけませんこのようなところで…っ!」
「こっちみて…?あぁ、邪魔だな…君の可愛い眼が見えn」
「きっ、気を強く保ちくださいませーっ!!!!」
「はっ!?僕は何をッ!?」
「半分っ、半分はずれてますっ、手を離してくださいませ…!」
「あああぁああああっぶないごめんよルテルミ怖がらせたね…」
「サラトナグ様は…一体どこからが呪いの影響なのかわからなくて恐ろしゅうございます…」
「あー…」
「私の布を剥くために優しい言葉をかけてくださっているのか、優しい言葉をかけてくださっているうちに呪にかかってしまったのか…」
「ちょっと僕にもわからないな…」
「そうですよね…はぁ…」
「ごめんよ…あっ、実際どう?足りてる?」
「分けてくださるとまことに助かります…」
「はいよっと。じゃあ宿に行こうね~」
「もうですか…」
「正直それが楽しみでね僕はね…」
「…」
「君に心を奪われてしまいそうになるリスクは大きいけれど…それでもやっぱり可愛いよ、君は」
「…おたわむれは、およしくださいませ…///」
「相変わらずだねぇ」
 

 

 

 

歓楽街管理者(屍人保護者)

フクフスフ

 


性別:男性でいる時が多いけど…?
年齢:実年齢は300近い
身長:185あるいは164
体重:まちまち
体格:ひょろりん。お胸はおおきめ
外見:頭に木箱を被っていて顔が見えない。露出したいんだか目立ちたいんだか目立ちたくないんだかわけわからない格好。大抵びっくりするくらい脚が長くてモデル体型。おへそ出てる。よく男女が入れ替わる。

 

 

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ルウリィド国の明勲精霊の一人。首都ではなくリード国の市場・歓楽街(夜)の責任者。ただ不在だった期間が非常に長く、且つカリスマ性に非常に欠けているらしくあまりにも認知されていない。実はかなり若い頃から席にはいたはずなのだが…


信仰は大地。その能力を知る者は少なく、現在の明勲精霊の殆どがフクフスフの加護や使用できる魔法などを知らないらしい。どうして明勲になれたのか、その経緯すらも不明で、知るのはごく一部の上層部の者だけ。顔も殆ど知られていない。そもそもそれは顔ですか?被り物ですか?という感じだがたまに紙袋などに変わっていたりするのでおそらく被り物。


しょっちゅうヘマとポカをやらかすらしく、天然で残念な子という認識をされている。本人は一生懸命生きてるつもり。
随分とお人好しというか、非常に情をうつしやすい。世渡り下手をきっと極めている。


色街独自の言葉遣い(似非〇〇弁)で喋る。人類皆兄弟じゃないけど年長者を兄さん姉さんって呼ぶ。年長者じゃなくても敬語として呼ぶ。商売言葉としても呼ぶ。いっそ彼彼女の代わりとしても呼ぶ。がばがばすぎぃ。


正直不在期間が長すぎていなくても十分管理はまわる(という名のアダネアさんやラフラトさんが代わりに受け持ってる)んだけど、屍人という存在の管理において、屍人達の仕事上待機場所がリード島の方になるので、彼が所有しているいくつかの施設を屍人達用に改造したり管理したりする為に色々と強引に任命された。
立場は間違いなく歓楽街のトップだが、何故か妙に貧乏。色街の華に手を出しまくって貢いでいるという噂だが果たして…?


眷属はウサギさん。三羽くらい近くにいたり、一羽抱えてたりする。三羽以上は見かけないので多分眷属はその三羽限定。とっても仲良し。よく寝てるときとかに頭の木箱を齧られてる。あと本人はすごく耳が良くて、あと感知能力にも異常に優れているんだけど、木箱被ってるせいで半減以下になってるっていう。


尚戦闘能力は皆無らしい。それなのに明勲精霊になっている時点で相当不思議。そんなこの方を一言で表すのなら、『千の利用法のある人物』。能力の希少性で登用されたタイプの明勲精霊。ひたすらに謎が多い。

 

 


「えーと、ナミさん。お仕事中に急に呼んで申し訳ないねぇ」
「そんなぁ、かまへんですよぅ。こない綺麗な御方にお目にかかれるなんてウチ嬉しいですわぁ」
「本当?何で呼ばれたのかとか怖くはないかい?」
「夜のお誘いかと思ったんやけどぅ」
「確かに君可愛いからなぁ。なんだっけ?無銭飲食に窃盗だっけ?軽犯罪で国務奉仕なんて、そんな事しなくたってお金に困らなさそうな別嬪さんなのに」
「それはぁ…えっとぅ…」
「何か事情でも?」
「その時にお付き合いしてた方がおったんですけどぅ、お会計の時にお財布なくてぇ…その人もいなくてぇ…」
「リード島の方はあんまり治安が良くないからなぁ」
「窃盗もしらへんひとに渡された果物が売り物だったらしくてぇ…」
「君ってなんですぐに犯罪を押し付けられちゃうんだいフクススス」
「ふくふすふですよぅサラトナグさまぁ」
「…」
「………あっ」
「やっぱりな!!!ようやく見つけた!!!確保!!」
「あーーー!!あかんですよぅにげっ」
「無駄だよ選りすぐりの機動部隊が囲ってるんだからね!!」
「ふわぁあなんでなん、なんでウチなんかに戦力の無駄遣いぃ」
「逃げ足だけは異常に早いからね君は…!」
「なんですかぁいつもはお迎えないじゃないですかぁ何かひどぅ事なさるおつもりですかぁこんな手間かけてぇ」
「大したことないってそれより姿隠して名前も顔も変えてすーぐ軽犯罪労働者になられる方が困る」
「ううっ、うううう」
「訳があるなら話してごらんよ…いつもいつも気づいたらいなくなってるし…正直僕も意味が分からないんだ…」
「本名やと…お国に…兄さん姉さんらに傷がついてまうって…捕まった時に名前と姿変えとります…」
「それはそうだね。名誉ある明勲精霊にくだらない犯罪歴は重ねないでほしい所だ。でもそれって根本的な解決ではないよ???」
「…はいぃ…(しゅん)」
「…理由はそれだけかい?戻りたくない理由は?」
「明勲やって名前と顔を出すとすぐに捕まっちゃうんですぅ!!」
「それは君が集られてるだけだろ!?どっちみち一緒じゃないか!!」
「ちゃうんです、ちゃうんです、はじめからウチのお金狙いなんですよぅ、でもでも明勲じゃない時はちゃんとウチを好きになってくれとるんですみんな!!ウチが…!ウチが不甲斐ないからみんな悪い事してまうんです…!!」
「安心しなよ君がちょろそうに見えるから引っかけてるだけだろうから」
「そんなぁぁ…」
「どうせ君すぐに自分の金庫の引き出し権まであげてるだろ」
「はい…」
「給金振り込んだ途端に全額引き出されてるからね君。それどころか君の金庫からお金が(無くて)引き出せないって苦情が十人くらいから来るんだよ?いったい何人に引き出し権あげちゃってるの?もう使い物にならないよあの金庫」
「うう…おっしゃる通りです…何もいえんですわぁ…」
「…まぁ、安心しなよ。次の仕事は誰にも顔を見せなくていいし、そんなに関わらなくてもいいし、多分君に何かを求めてくるような子はいないからさ」
「一体ウチになにを…ひどいこと…うすいほん…!?」
「しないよ馬鹿だねされたいの?」
「あぁーっご勘弁ッ!!」
「君は一回抱かせた方が逃げないからいい手ではあるけど、使い物にもならなくなるからやめておくよ。じゃ、後は他の子に任せるとして~
…あ、顔はちゃんと直して隠して。いいね?」
「おっかな…ひ…ウチほんまホントの顔エエから…しっかり隠しますぅ…」
「間違ってはないけどムカつく…っていうか君の本当の顔ってなんだっけ…もう僕もうろ覚えなんだよね…箱か作り物の顔かのどちらかばっかりで…」
「ええとぅ…これこれぇ、これですよぅ」
「変えてる間の衝撃が強すぎるんだけどうん…やっぱ整ってるね…でも身体との比率がちぐはぐだからすぐ戻してくれるかな」
「見られとるとちょいとはずいんでぇ、よそ見とったってくださぃ」
「いや用件は済んだから出ていくよ。じゃあね」
「あっサラトナグ様ぁ」
「なんd…」
「見捨てないでくださって、おおきに、です。またお伺いしますぅ」
「…はいはい。僕のご機嫌取りはしようとしなくていいよ。ちゃんと顔も体も戻して、仕事に従事してね」


「…ほんまお好きなんですねぃ、この御方が」

 

 

 

 

 

密輸監視&次代商人管理者候補

アダネア

 

年齢:350くらい

容姿:金髪赤目の細身。

 

美しい金のまっすぐな長髪を持ち、基本的に無表情で真顔の、正統派エルフのような美形の男性。国内ではあまりよろしくない意味で珍しい、【イロモノ枠】と呼ばれる、同じ性の大いなるものを信仰している美しい精霊。

 

非常に言葉遣いが下品で、クズ。ですます口調はとってつけたような。

火信仰だが加護はそこまで厚くなく、大した魔法も使えない。【魔力による炎の吸収】にのみその加護は特化しており、炎を吸収で寿命を長らえる。無効化ではない。一回焼ける。耐えきれなければ焼死する。

 

明勲精霊ではある。ではあるのだが。その中でも歴は長く商人としての実績も見る目も確かで、加護は無くとも寿命はあり、管理者としても申し分ない能力の持ち主だったのだが。マダム・マーチャルの前任者を決める頃から管理者候補に名が上がっていながら、管理者になることはなかった。

理由は、【こいつに権力を渡すとマズイ】であり、マダム・マーチャルの後釜も、本当は彼の実の娘であるライネイという商人が継ぐ予定だったのだが、彼女の死によりそれも叶わず。もう管理者候補がいないため、仕方なく、マダム・マーチャルが死ぬ前に、引き継ぎをすることになった。

 

これまでは、他国の視察、ということで、様々な商船に同船していた。一箇所に留まらせると何をしでかすかわからないという理由で様々な場所を渡り歩かされ、最終的に、マダム・マーチャルが勝手に始めた裏ルートの監視を、マダムとは別管轄で行うことになった。上司(サラさん)からの、「変なことしたら周りのギャングに殺されるだろうから大人しくしとけよお前」という無言の圧力である。

 

そのおかげか、あまり変な事はしていない。趣味は他国での風俗巡り。バイセクシャルというか、やっぱり、気持ちよければそれでいい。面倒な関係は嫌い。

 

誠実さの対極を地でいき、理性の欠片もなく、容赦もない。外見は良いので相手には困らないはずだが、他人との駆け引きをプライベートではしたくないので、金で買った相手を相手の事を考えずヤる方が楽というクズっぷり。勿論相手から誘われれば、金を使わずやれたぞラッキーとしか思わない。

弱きを挫き、隙さえあれば強きも挫き、正義も悪もどうでもよく、他者の嫌がる顔に少なからずの性的興奮を覚え、与えられた義務の最低限をこなして好き勝手に生きている。

 

娘がいた。妻もいた。どちらも死んでしまったが。娘には大層嫌われていた。愛してはいたらしい。娘のことは。

過去は、奴隷として商人に買われ、その商人の家を乗っ取り崩壊させた。といわれているが定かではない。

 

一応、サラさんが上司兼保護者。口は悪いがいうことは聞く。

自分よりも若くて偉いレイゲンドールを怒らせて魔法を使わせて吸収するのがおやつ。ほぼ同期で仕事しないくせに偉い立場にいるゴズウェルをいじるのも趣味。基本的になんで殺されてないのかわからない。

 

 

「全てにおいて、代わりにされてるっていうのがムカつくんですよね」

「代わりにはしてないよアダネア」

「ばば様だってムカついてますよねじじ様に女の代わりにされるの」

「僕をばば様と呼ぶんじゃないよ…ちゃんと君の能力はわかってる…」

「自分よりも先に娘の方が後任者に選ばれてるのだけで腹たってるんですよね、自分」

「それはまぁ、彼女は優秀だったろう?君の娘だからね、妥当だって」

「あんなエロい身体してたくせに身体を許さない女、どこが優秀なんですかね。怠慢ですよ。ばば様もそう思うでしょう」

「いや、うん、だから、彼女はそこがいいところだった…と思うし…」

「ばば様が自分の息子になったりしたら気持ち悪くて不能になりそうだったんで、いいんですけど」

「僕もそれは願い下げだし、あんなに君に似てない性格の持ち主が娘だったとはね…思わなかったよね…はぁ…」

「惚れた相手が自分の父親のケツにハメまくって性奴隷にしてたって聞いたら、どんな表情をしたのかって、それは死ぬ前に聞いときたかったところです」

「勝手な事実の改竄はよしてくれるかな?」

「確かに自分がばば様にハメた事もありますけど」

「違うそこじゃない」

「自分がばば様のちんこの詳細を教えてあげれば最期に父親らしい事をしてあげられたのかと思いますね」

「ほんっとに君を国外に飛ばしておいといて良かったと思ってるよ!!」

「クズだって?褒められると照れます。今ならケツが緩みますよ」

「黙って王城に行って引き継げ!」

「あの小娘ブスだからあんまり会いたくないんですけどね。わかりました。馬一頭ご褒美に貰っていいですか?歩くのたるいんで」

「もう好きにしてくれ…」

「そんないくら自分が丈夫とはいえ流石に馬の一物はキツイですよ」

「馬の使い方じゃないよこのバカ!ちゃんと仕事してよね!!」

「それは勿論、お国のためにボロ雑巾の肉便器、精液奴隷と肉ディルドなんでもこなしますよ。それじゃ、また夜這いに来ます」

「…育て方どこで間違えたかな…?」