ほうさんのお国柄

企画参加用創作ブログ。絵は描けない。文のみ。お腐れ。色々注意。

解答採点解説編

とても緩いし、大分みんな素なので、何か特殊な世界線なんだな、位に思っていただけたら嬉しいです。解答してくださった方ありがとうございました!!!さかつさんは記事にして下さったので張りたいんですけどどうやってやるのかわかんない!!!!できてる!?あってますか!?
 
ではゆるゆるっとはじまりますぞ~。流石に全員は出せなかったよぅ…
 
 
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「はっはー!ご機嫌麗しゅう、愛しき人の子達!この度は我が祖国の知識問題等々を紹介する機会だったという事であり!ワタシが!或いは専門知識を持つ同胞達が!解答の採点!解説!そして感謝を!述べさせて頂く事と相成った!めたねた、は気にしないように、だそうだぞ!うむ!気にしないでくれたまえ!はっはー!
 
改めて紹介させて頂こう!ワタシの名はレイゲンドール・エイトワイス!ルウリィド国奴隷商人管理協会の長であり、明勲精霊だ!愛と親しみを込めてパパと呼びたまえ!はっはー!!」
 
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初級

「先ずは初級だ!かなり初期に定められた内容が多く、国としての基本的な設定、が多いな!しかしながら基本的すぎて希薄になっていたり!あまり使われていない設定もある!君達は忘れてはいないか?」
B「忘れちゃいましたあああああ!!」
「はっはー!素直でよろしい!では簡単な解説を交え!改めて覚えてもらおう!このワタシの美声と共に!!」(ウインクッ☆
B「きゃあああああ!!!レインさまあああああ!!!」
リウ「パパぁああああ!!素敵でございますわぁあああ!!」
 
B「(はっ、同士の気配ッ!?)」
リウ「…あら、初めまして精霊様。私、パパにお仕えしておりますわ、パパのリウヘンで御座いますの。よろしくお願い致しますわ」(ニコッ
B「ま、魔法のことば!!どうたんきょひ!!」
リウ「愛するお方を共に愛する方と通じ合えないのは…哀しき事でございますわね…」(しゅん
B「しまった!!!!聖属性だった!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!!!」
 
 
 
1.ルウリィド国の総人口のおよそ六割を占め、国の中枢を担っている種族は何?
答え:精霊
「うむ!精霊だ!人口比はおよそ、6:3:1で、精霊、人間、その他種族となっている!
ただ、国としては精霊の割合をもう少し下げたいと思っているのだ!理想値は3:4:3、3:5:2程度なのだが…人口増加率や管理体制、人員の問題で叶ってはいないな!因みにワタシ自身としては今のままでも特に問題はないと思っているがね!平和、平穏、健やかにあるのならそれでよい!はっはー!」
 
2.その中でも、国の運営に関わる部分に携わっている者の事をなんと呼ぶ?(ひらがなで)
Aめいくんせいれい
「あきのり、ではないぞっ!だが親しみをもって呼ばれているという事!それはワタシはとても喜ばしく思っている!!サラトナグやルートグラン…ルノーテスラがなんと言うかは…うむ!わからん!!特にルノーテスラは非常に気難しい精霊であるため!!
因みに言えばまだルノーテスラは明勲精霊ではないな!この辺りの問題は明勲の中でもよく話題に上がるが!当の彼自身が変わらない王の姿勢を崩していない!はっはー!彼からしてみれば明勲であるかどうかなど些事でしかないのだろうな!頼もしいものだ!」
アダ「自分としてはあきのりもいいと思いますよ。どことなく響きがアホじゃないですか。連呼してやればいいんですよ。そうやってキレた野郎どもに無残にぶち殺されればいいと思います」
「こらっ!アダネア!貴方はすぐにそういう事を言う!!」
アダ「(知らんぷり)」
 
3.暖かいから涼しいまでの気候が長く、色街文化の事もあり、〇〇の国、とも称される。〇〇の中に入る言葉は?(漢字二文字)
A常春
「うむ!常春だ!どちらかと言えば涼しい、が多いが!我が国は非常に標高が高く、特に街は海から一気に荷や民衆を運び上げるため!空気の濃度が急速に変化する!それによる心身への被害を無くすために魔法による陣を引いて環境を統一している…とか!なんだと!サラトナグが言っていたぞ!この為首都は特に年中を通して気温の差異が少ない!文字通り常春だ!!」
ルミ「実際の常春とは、赤道に近く、且つ標高の高い場所、が該当する気候の事を多く言います。…比較的この条件でも我が国は常春に近いですね。現在の世界地図で、同じ法則でものを言うなら、ですが。あくまで、例えでございます」
 
4.ルウリィド国で信仰されている自然的シンボルは、五つに分けられている。それらの事を信仰するもの達はなんと呼んでいる?(漢字ひらがな混ぜ六文字)
A大いなるもの
「もの、である!者でも物でもない!記述の際は気を付けたまえ!ワタシ達は我々自身の事はそう大してこだわらないが!我らが父と母の事であれば大抵の者が怒りを露わにする!ワタシかね!ワタシの母は非常に寛容でおあせられる大いなる空の母だ!母が気になさらないのでればワタシは何も思わないな!はっはー!」
ルト「対し、大いなる大地の母は非常にそういったことを気になさられる。そして、大いなる水の父は…精霊を非常に愛しておられる。故に精霊以外に応える事は先ずない。名を呼ばれることにさえ…嫌悪を示すかもしれないな。当然ともいえる。かつて戦争にて海を汚された怒りがまだある。以来、水の父は一度も精霊以外に応えた事は無い。…聖女マリーシャを失った悲しみを感じているのは、父もまた、同じとの事だ」
 
5.ルウリィド国に入国の際様々な制限がかかる場合がある。その中に、一つだけ種族に対する制限が設けられている。その対象となっている種族は?
Aアルファ
「決してワタシ達がアルファ種の者達を嫌っている訳ではない、という事は言っておこう!我が国の現在の歴史では大きな戦争が三度起こっているが、その何よりの発端は、アルファ種族の渡来が元で有るとされている!それにより強く制限を設けてはいるが、本当に大昔は、精霊と共存していたのだ!…アルファ種自体は、実に好意的に思っているぞ!」
サラ「今でも、アルファの動力を魔力にする事ができる技術自体は残っているんだ。その技術の媒体となるのがアルファの素体…とも言えるね。この辺りの技術が重要機密だから、アルファ種との関係はちょっと複雑なんだよ。屍人の開発にも大きく関わる技術だ。絶対の、秘密。だね」
 
6.様々な部署に分かれて国務に携わっている各管理局。そして、奴隷、奴隷商人、商人、入国管理、探索者の五つの協会があるが、それぞれの長の名前を答えよ
Aリヴァイラ レイゲンドール マーチャルorアダネア トトセルカ ゴズウェル
マー「あたしゃもう引退の身だがね。死ぬまではいるが、今は大抵の仕事はあの蛇野郎がやってるさ。
あん?レイゲンドールはどうしたって?あの愚弟ならあたしの姿を見た途端暴言喚いて出てったよ。ケッケッケ、あの青ざめた顔、アイツに茹だってるメス共に見せてやりたいもんだねぇ。ヒッヒッヒ!!」
 
 
 

中級

「レイゲンドールなら何処かに逃げていったぞ。奴隷と変態が追いかけて行った。解説放棄するんじゃないとパイでも投げつけてやればいい。
仕方ないから中級からは僕が解説してやる!喜べ!ふっはっはっは!
 
それと、僕はお前達がこのテストでなにを間違えようが何点とろうがどうでもいい。小さきものである事に変わりはないからな。むしろ烏滸がましいとさえ思うぞ!だが!!忘れるな!?精霊の指導者である敬愛する僕の父上ルートグランと!祖たる偉大な精霊、血脈の源流である真祖様と!!そして次期の真の王であるこの僕ルノーテスラ!!我々に関する問いに間違えてみろ!冒涜罪と同じであると心得ろ!明日の朝日は拝ませないぞ!母なる陽光が自身を照らさないという最たる哀しみを、お前の身体に刻み込んでやる!痛みでな!!」
コリー「ああっ!そんなこと言われると間違えたくなるっ!でもお父様にも失礼に値するしっ!この板挟み感たまんないぃ〜!!」(ハァハァ
「変態しかいないな」
 
 
 
1.ルウリィド国の指導者とされている者、ルートグラン・ルーダーは、これが本名か。◯か×か。
A・×
「…まさか我が血脈、誇り高き家の名を違えたとは言わないな?父上の本名はルートグラン・ルーダリティアだ!
家とは血脈全ての者が一つの思想を持つと誓った際に定めたものだ。その誓いを表すものとして、同じ姓を名乗り受け継ぐ。
名乗るに相応しくないとされた者は名乗れない大事なものだ!今までに途絶えた家も多い。残っている家の方が…少ないんじゃないのか。まぁ!精霊の栄華、誇りを体現する僕達指導者の一家さえあればこの国は安泰だがな!ふふん!」
マリ「こういう事情もあって、家同士で嫁ぐ、姓を変えるっていう文化はあんまりなかったの。あんまりっていうのは…なくなない、ってことなんだけど。あたしとルートが許嫁だったって事は何度かは語られてるんだけどね、まぁ両親が決めたものよ。あたしは知らなかった。あたしの家はいわば中流階級ってとこね。分家筋にエーテランテが生まれていたから、そのおかげで少し地位があった位の。で、私はもう家出してたんだけど、聖女様が産まれたって噂はそこら中に広がってて…ルートの父親が、あたしの家に婿入りさせたいって申し出たってワケ。ま、こっちに断る理由なんて無いわよね。神子の再来とまで言われた御曹司がウチに【下って】くれるっていうんだもの。でも当の本人のあたしはいない。探して連れ戻させるのは息子にやらせるって言って、いきなりルートに婚姻の話と家から出てけって話をしたんだそーよ。そりゃあ怒るわよね。ルート、結構短気だもの。そういう話もあったのよね。あたしとしては話自体は悪くないんだけど…ルート位出来のいい子が下る事を選んだら。それはそれで失望するわ。あたしの愛する美しいものとしてあたしに付き従うっていうなら?…ふふっ、それって、当然でしょ?」
「もう一つ問題を出してやろう!『我が国の指導者、ルートグラン・ルーダ―の【ルーダ―】とは、姓ではなく称号の一種である。これは、明勲精霊や国に従事する者の中で、優秀な働きをしたものに与えられる名誉の証である。○か×か!』…元はこういう問題だったんだぞ。ちなみに答えはこれも×だ。称号の一種である事には違いないが、これは戦争で多大な貢献をした者に与えられた物だ。父上が偉大であることを示していることに変わりはないが、サラトナグも同じ称号をもっているので唯一特別のものではない。わかったか!」
 
 
2.現在では様々な使用法のある、元々は戦争中に開発された、「地から雷を起すもの」という名前をつけられた兵器技術の事をなんという?
A魔導地雷
「道ではない!!導だ!!ま、まぁ?どうでもいいんだけどな!!次!!」
でぃ「ルノーテスラ様~ご自分が魔導地雷が苦手分野だからって手早く終わらせようとしてはいけませんねぇ~?」
「出たな頭おかしいやつ」
でぃ「おほほっ、辛辣♪まぁまぁここはお任せください?
この魔導地雷とは、三度目の大戦と呼ばれる戦時中に開発された魔法の一種です。最も初めの形を作ったのはサラトナグ様。元は植物の種を核として、そこに魔力と様々な条件の命令を下し地中に埋めて防衛に使っていたそうです。その核をそれぞれの使い手の魔力に合う物に、命令を描いた陣に割り振るようにした事で、唯一の技術ではなくなった、という成り立ち。今では陣の組み方次第ではどんな魔法でも仕込めますが…まー、結構複雑な理論の分野ですから。大きな力でどっかんどっかん系統の方々には、精神的に合わない、とのこと。おかげでそれなりな技量を持つ精霊が殆ど履修しないので、いつでも人員不足なんですよ。学ぶ意欲を見せるだけで優遇される分野ともいえる…とは、言っちゃいけないんだけどね。おほほっ!専門にしてるだけで頭おかしいなんて言われるのは、もう慣れっこだ♪」
「いや僕が言ってるのはそこじゃないぞ」
 
 
3.歓楽街の管理者の名前は?以下の選択肢から答えよ。
Aフスフクフ Bフクフスフ Cフクフスス
A・B。
ふく「フクフスフですよぅ!」
「こいつの名前なんて覚えなくていいんだぞ。どれも一緒だ。仕事はできない、迷惑かけてむしろ増やす、よわっちぃ、なきむし、ばか、あほ、まぬけだ。叱られる時と罪状を読み上げられる時くらいしか呼ばれない名前だろうどうせ」
ふく「あうう、そうやけどもひどいですわぁ…ウチ泣いてまうよ…めそめそ…」
「落ちこぼれにかけてやる情けなんてないんだ。せいぜい褒めれるのは顔だけだと聞いているが、その顔も見えないんだからな。まぁ魔力は少なくはないし、精霊としては認めてやってる」
ふく「そうなんですぅ?よかったぁ、嬉しいわぁ〜」
「少しでも目障りだったら殺すからな。死ぬまで殺すぞ。あの薄汚いなりそこないよりちょびっとだけ上なだけだからな」
ふく「ふわあい…るのーさま怖いよぅ…助けて兄さんら…ウチ死んでまう…」(がくぶる
 
 
4.王城書物庫の小さな司書官、通称テディ。この者の本名を答えよ。
Aティリスディウス
テディ「女だと思ったらティリス、男だと思ったらディウス、わからなかったらテディとお呼びください!」
「これも別に知らなくていいんだぞ。テディはテディだ。どうせ会う事もないんだからな。でも、間違えて覚えるのだけはやめろ。こうなるぞ。おい、テディ」
テディ「はい!何ですかルノー?」
「ディリス、遊びに行くぞ」
テディ「…?」
「ティディ、僕と握手をしよう」(手を差し出す
テディ「……???」(静止している
「こうなるからな。テディ、大丈夫なんだぞ。特に用はない。今日もかわいいな」
テディ「? ありがとうございますルノールノーも今日も素敵です!」
「そんな事は知ってるんだぞ。あとでまた会いに行くからな。それまで仕事してるんだぞ」
テディ「はい!お待ちしてます!」
「テディはかわいいだろ。さっきの箱と違ってな。流石僕と同じ母上の血を引く精霊だ」
 
 
5.光降隊と呼ばれる歌唱隊が、毎日首都で歌を歌う。それは一日のどのタイミングか?次の選択肢から答えよ
A日の出 B正午 C夕暮れ D零時 E丑三つ時
A・C夕暮れ
「街に光を灯すから、暗くなる時間だぞ。光を消すんじゃない。太陽、月、星々、大いなる空の母の齎らす灯りを天上から降ろしてお貸し頂く為の祈りだからな。歌うだけが仕事だが、皆強いぞ。信仰心無き者の祈りでは無意味だからな。なるだけなら、明勲精霊になるよりも適正難度は高いかもしれない。ここから明勲精霊になるものもいるがな。名前が明勲でないだけで、実質的な地位はそう変わらないんだぞ。仕事中は金糸で縁取られた白いフード付きの外套を着ているが、普段はそこら辺にいる暇そうな精霊だ。母上の子も多く所属している」
吟遊詩人さん「光降隊の選考基準は歌声の美しさも勿論でございますが、信仰の厚さも非常に重要視されているのでございます。街全体にご加護を頂く儀式でありますから、祈る者の心が伴っていなければならないというのもまた必然…国守の聖女と尊まれ敬わられている麗しき少女の色、白と金をあしらったローブに身を包み、国の為、大いなるもののため、毎夜歌い囀るのでございませう…えぇ?わたくしは違いますよ、ただの旅の詩人…(ポロロン…)国の為、大いなるものの為ではなく、民草に歌う事を選んだものでございますゆえに…」
「あくまでも祈りと感謝の歌を歌う者だ。自由気儘であるとか、我がままであるとか、クセが強すぎるだとか、そういう者には務まらない役目なんだぞ。…まぁ、夕方にしか職務がないからな。遊び惚けている色狂いも多いな。僕はまぁ、役目を全うしているのであれば何も思わないがな」
 
6.種類によっては、空を飛んだり、海を泳いだり、地底湖を住処にしていたりする、国で最も尊ばれている原生生物の名前は?
A・竜
「簡単だな。竜だぞ。空は大抵年中、海の竜は七月に特別多く、地底竜もいつでもいる。竜と言ってもその形態は様々だがな。優秀な精霊が死後転生した姿と言われていて、その巨躯の割に食べる量は少なく、動きは身軽だ。この国に住まう生物の中で、もっとも恵まれているとされている。大いなる空の母の愛を受けた、空の眷属だ。大地の眷属たる僕達とは対を為す存在でもあるんだぞ。レイゲンドールはこの竜達ととても仲が良く対話技術も堪能だが、僕は…なんというか、苦手だ。竜が苦手な訳じゃないんだが…なぜか…竜の山に入ると意識が遠のく…うん…?そ、い、いまみたい…な…(バタリ)…」
みこ「ふははっ!呼ばれてないが飛び出てきたのだ!名はないがみこみことよぶのだ!丁度いい器がほいほい来たから借りたのだ~!もう少し育てばよい器になるだろうな、わたしがきっちり育ててやるのだ♡今はな、帝竜という大きな竜がな、竜の山の主なのだ。こいつがわたしを踏みつけているからわたしはうまく動けないのだ…むぅ…あの北にある無駄に大きな集落、わたしがさっさと作り直してやるというのに、無礼なのだぁ…」
 
 
7.ルウリィド国の海上に出ている四つの大島の名前、全て答えよ(各五点)
A・ルーダ島 リード島 リードラ島 リードロ島
みこ「よろこぶのだ♡またわたしが答えてやるのだ!ま、名前など見てそのままなのだ。だがなー、わたしとしてはどの島もかわらんのだ。元はひとつだったのだ。今でも地中深く深くふかぁーくはつながっているのだ。おーみみずのいた跡が、空洞になって残っているはずなのだ。だれかがたまに通っている気配はするのだが…何者なのかはわからないのだ…」
ゴズ「…おれ…」
みこ「!? 今なにかいたのだ!?…いないのだ…?」
 
 
8.指導者の家系の祖とされている神子、現指導者であるルートグラン、その世継ぎであるルノーテスラ、この三名の眷属を答えよ(完答二十点)
A・蚯蚓 蜂 蜘蛛 (大蚯蚓、大蜘蛛でも可。樹木だと部分点)
みこ「…とーぜんわかるのだ~?神子…わたし…?ん…?わたしは一体…何があった…のだ?わたしは…人の子を…愛して…」(唐突なシリアス感
 
 

上級

神子「は。は。は。上級かな。よい、よい。力を抜け。爺の前で答えよ。なに、直ぐに眠る。わたしの末の子が万事何事もなければ、わたしはそれでよいのよな。しかしの、愛しき人の子。折角よなぁ、ひとつ爺に付き合え。爺の一夢の戯れに、だ」
 
1.歴史上に起きた大きな戦争の内、思想によって別つ事となった戦争は何度目の戦争であるか、その戦争を収束させた者はなんと呼ばれているか、答えよ。
A一度目・神子
「は。は。は。わたしよな。嘆かわしき哉、この代の子等は…三度戦を起こした…。一度は思想、二度目は種、そして三度目は…愚かしく、哀れで、悲しきものだ。わたしの愛した子等の選択を、喜んでやれぬことの、なんと、苦しいか。悲劇も幕さえ閉じねば、悲劇とは定まらぬ。…後の世を紡ぐものに。大いなるものの寵愛有らんことを…」
エテ「…思想の戦いは私ではない。一度目の大戦は、神子と、アルファ種、その何方を指導者とするかの派閥で割れた。神子はここで愚者を裁くべきだった。もう一度やり直すべきだった。…弱いから、それを選べなかった。
私は人間という種を、精霊以外という種の括りで、住まう場所を別つ事にした。それが、種の大戦。その時、それでも自然への信仰を捨てぬと言った人間には、人間であることを捨てさせた。そうでなければ、許す価値もない。今ではアニマと名乗っているようだ。…好ましく思う。
…神子が、その弱さを、愛と形容をした気持ちを知ったのは…、…それから、ずっと後の事」
神子「エーテランテは冷たき女だったものよのぉ。うむ、うむ。…ん?おお、そうか。誤ったか。そうら、仕置をやろう。腹を掻捌け。父に須らくを晒せよ。…とでも、言うと思うたかの?は。は。は。せんぞな、そのような惨い事は。愛い人の子の、ひととせを百も送れぬ生を咎める程、気は短くないのでな。善く逝け。は!は!は!」
 
 
2.ルウリィド国に仕えている屍人の内代表的な屍人とされている、フローレス、ファサネイト、ダーティ。以下の選択肢の内、誰の検体番号でもないものを答えよ
A六番 B十番 C十一番 D十四番 E十六番 
AB・E
スト「…俺?ルノーテスラの代わりに?寝てるからって?お守りじゃねぇんだが……いいけどよ。
つってもよくはしらねぇよ。ただBとEが答えってだけだな。番号が紛らわしいかもしれないって言うから、そんだけの問題だ。別に、いない訳じゃないらしいからな。今の欠番の奴もそのうち出るかもな」
六「五番までの個体は…様々な特徴があった憶えがあります…しかしながら…私よりも前の番号の個体は…全て破棄されています…。より、完成度の高い個体が開発されたので…
…三番は…私が造られたことにより…破棄が決定した個体……恨んで…いるでしょうね…」
 
3.ルウリィド国の大使であり裏の統治者でもあるサラトナグ、そしてその兄のサラトルガ。どちらの名にも共通して「サラト〇〇」という法則が使われている。この法則の表す意味を答えよ
A・○○番目のサラ
ナグ「僕らの過去編ssの題名も、そういう事だね。あれは、僕等の名前みたいなもの。僕の名前は番号との対応が二つ分ずれてるけど…それは二人逃げた、ってことだから」
ルガ「まークソみてぇな話だよな。ああ、これが日本語とかいう複雑極まりない言語の問題なら「番目」か「人目」で誤答扱いだが、今回はんなことはねーよ」
ナグ「あと、この問題を『全ての子にサラト○○と言う名前を付けている意味』という風にとらえていたら…こっちの方があんまり語られてない話だけど、全員の呼称をサラにすることで呼び間違いを起こさないようにしている、とも答えられるね。もしこうやって答えてくれたら、読み込んでくれた感謝から部分点をあげたいけど…今回は間違いなんだ。ごめんね」
ルガ「浮気してる相手の女全員姫って呼ぶ男と同じ考え方だろ。どっちにしろクソみてぇな思考回路だな。反吐がでらぁ。ケッ」
ナグ「…ルガにいちゃん」
ルガ「あ?どうした」
ナグ「ううん、呼んでみただけだよ」
ルガ「…そうか。大丈夫だ、兄ちゃんはちゃんとわかってるぞ、ナグ」
ナグ「…へへ、なんでもないったらぁ」
 
 
4.近年新しく特産品として制定され、八月には専門の催しも行われる様になった蜂蜜。それを機に代表的な蜂蜜8種セットが組み上げられ、今では贈答用の品として高い人気を誇っている。この8種の名を答えよ。六つ以上で正解とする。
A・仙花蜜 都蜂蜜 柑露蜜 森蜜 煌蘭蜜 林檎蜜 魔華蜜 照咆蜜
ラフ「単純ナ知識問題としてハ最モムズカシイのでは?比較的新しくデタ話ではありますのノデ、印象ハ残っているカト思いマスが。元の蜜源と名前ガ変わっテいたり、漢字ガ異なっていたりシますカラ、ソコさえクリア出来レバ本質ハ大シタ問題では無いデスね」
アダ「問題自体に腹が立ちますけどね。結局自分がなんやかんやさせられたんですから」
ラフ「オヤ商局長サマ!ソノ程度の出来でお高い年俸を受け取るには十分ではないのデハ?ハハハ、やはり上位の方々に媚び諂うノガ達者でありマスねぇ!全く羨まシイものデス!!」
アダ「それだけ罵倒できるくせに普段の愛想笑いを張り付け続けられるその根性は相変わらずですね。自分のようななりそこないに、しかもその娘にも負けていたのですから、大人しく命削ってこの国家とかいうくだらない形骸組織に尽くすといいでしょう」
ラフ「ハハハ、上が空けばスグ行けるんデスよ?」
アダ「あのメンヘラ上司でも首ればいいじゃないですか、クソ狐」
ラフ「ワタクシめは烏滸がまシクも自分の実力以上の事ハ求めませんカラ」
アダ・ラフ「………」
(この二人はめたくそ仲が悪いです。どちらかとラフにいが一方的においたんを嫌っている。おいたんは大体全員嫌いだから別に変らない。まぁおいたんはみんなに嫌われてるけどな)
 
 
5.ルウリィド国で使われる魔法とは、魔力を使用した様々な術、の総称であるが、その本質とは、【〇〇を扱う力】である。〇〇の中に入る言葉を答えよ。
A・生命
ルト「森羅万象、この世に満ちる全てはより大きな生命の中の一要素でしかない。その考えの元、それらに干渉し、操作し、同一化し、共鳴する、ありとあらゆる術の総称…それが魔法だ。であるので、強大な加護を受けていても魔法が上手く使えない者は存在する。こればかりは器用さや適正、練度の問題だ」
リヴ「あらぁ~、私の事とか、かしらぁ?」
ルト「…まぁ、そうだな。ただ、生命への干渉と言った意味では、君ほどその加護を使いこなしている者もいないだろう」
リヴ「うふふ、お褒め頂光栄ですわぁ、ルートグラン様。でも…わかりますのよぉ、貴方様には私の加護があまり効いていないという事…」
ルト「…そうなの、かね?」
リヴ「えぇ、そうですわ…?」
ルト「私は君を、喜ばせたいと、守らねばと、よく思うのだが…君の加護が私に影響を及ぼしているとばかり思っていた」
リヴ「…あらぁ、まぁ、まぁ…うふふ…良い御方…」
ルト「…皆まで言わないでくれたまえ。そういう事に、聞かなかったことに、しておきなさい…!」 
 
6.精霊達が最も厚い加護を賜る時期がある。それは個体差があり、様々な条件が複合して起きる事象でもある。春や秋の中頃の時期に多く見られる。何という名が付いているだろうか。
A・発情期
コリ「そう!発情期なの!厚い加護と発情!!理性喪失!獣のように本能でまぐわって子作りする期間!!アタシはこの間に季刊編集業務をこなすよ!寝ないで済むし!熱い記事が書けるから!めちゃくちゃ苦しいけど!!そこがまたイイッ!!」
ライ「どうしても何十年とかに一度はくるけど、大体は来るようにも来ないようにも自分で調節できるの。今はね。昔は知らないわ。アタシは…あんまり好きじゃないから、来ないようにしてたけど。でも、これって異性の発情期に誘発される事もあるからどうしようもないこともそれなりにあるのよね。ひたすら耐えるか、別の事で発散させるか。それしかない。恩寵であるのはわかってるけど…あんまり、受け入れたくはないわ」
コリ「大体一カ月くらい安定した暮らしを送ると来るから、初春や初秋にはこないの!夏や冬にも来難いけど…来ない訳じゃないから、なんだかんだ精霊の誕生月はそれなりにばらけてるんだよ!」 
 
7.ルウリィド国には、緊急事態の為に、国土の各地に爆破機構が備えられている。その殆どはサラトナグとルートグランが発動権限を持っているが、唯一一つだけ、一人だけ、発動権限を持つ者がいる。その者は誰か。名前を答えよ。
Aトトセルカ
トト「ええ…そう…わたし…港の魔導地雷をね…発動させられるのよ…わたしが死ぬならみんないっしょ…彼が死んでくれないならみんないっしょ…寂しくないのよ…みんないっしょだもの…」
c「トトセルカ様に任せるなんて不安しかないですが、まぁそれ以外の仕事はないですからね、トトセルカ様に。住管、入管、探管の担当者は過労管理者と名高いです。ちなみに私は入国管理、港支部でトトセルカ様の副官を務めてます、ダイヤモです。入管の担当者です。無能な上司がトトセルカ様一人だけならまぁ、私と住管のラフラトで仕事を分ければ何とかなったんですけど、今は住管の方が業務過多みたいですね。私も少しきついですけど、ま、あっちよりマシです。あ、無能呼ばわりしたのは秘密で。よろしく」
 
 
8.ルウリィド国の人間の平均寿命は何十年であるか答えよ
A:60年
キリ「そうでござる。大体鬼は40、人間は60、妖怪は150、精霊は300が平均的な寿命であるとされているでござる。ただ、これはあくまでも街で観測しているおおよそでござる。地方の村は数えていないでござるし、勝手に住んでる盗賊団などももってのほかでござる」
ベリ「医療の発展は殆どせず、精霊様が精霊様同士を治療できる場合のみ治療するといった具合だそうです。ですので、死ぬときは死ぬ。ようですね。わたしの活動限界もそれなりに早いでしょう。人間種族、程度だと思われます」
キリ「でもしょーじき、精霊様の平均は300では無いと思うでござる。拙者の周りにお強い方が多いからかもしれんでござるが…【300を超えるような精霊はまだまだかなり生きる】という一つの壁なだけで、実際の平均は、もっと上な気が…?」
 
 
(回答が複雑なためキャラなし)
9.魔力というエネルギー体の結晶を使用した武具、魔力と術式を使い様々な効力を発揮する陣、超濃縮された魔力を放出し対象を焼却する銃、どれも魔力を使用した強力な武力兵器であるが、その中で銃のみが非常に重要な国家機密として扱われている。その理由を答えよ(部分点有り完答二十点)
A1、素材がアルファであるため 2、精霊から魔力を吸う機構が搭載されているため
解説:魔晶剣などは国外に持ち出すことも、一般市民が使う事も見る事もできる。魔導地雷はホイホイ開示されるものでもないが、学ぶことは出来る。
魔導銃は、倫理の問題としても問題がありあまり表沙汰には出したくない代物。特に中身の構造は、かつての精霊迫害、精霊の無力化ができる技術が残っている。そのため、構造は国家機密であり、無理な解体は瞬時に破壊されるような機構も備えている。
新しく造られることは非常に少なく製法は国お抱えの技術者しか知らず、等等、とても貴重で重要な物である。どちらも答えていると二十点。
 
 

超級

サラ「超級だよ。明勲精霊や国務精霊になるための試験…その面接問題、かな。
といっても、問題ではあるけどどちらかというと質問で、正解はない。これ以外の実技や筆記の試験で、大体の力量はもう見えてるんだ。これは、適正や性格…どんな仕事を任せるかとか、そういうのをみるのに使うだけのもの。この解答が合否に関わる事はほとんどないよ。明勲になる能力はあるけどちょっと任せにくいかもしれないなーとか、そういうのを応答の中で見極めて、所属部署や任務を割り振る。わかりやすい所だと…コリーディフィリア。あの子みたいな、能力は十分だけども…って子を見つける為のものだね。今回は補佐にみんなの大好きな指導者様をお呼びしたよ。どうぞ」
ルト「よくそんな思ってもいない事を平然と言えるな」
「君を(敬)愛さない国民は非国民として処刑するから間違ってないよ」
「それは処刑ではなく私刑ではないかね」
「僕が法だ。文句は言わせない。死人に口はないからね」
「これが独裁政権というやつかね…」
「知らないもーん。なんもしなかった君に文句言われる筋合いないもーーーん。はい、じゃあとりあえず問題の内容はこちら。」
 
いくつかの選択肢が用意されている。
 
一人の人間と、五人の人間、そして精霊である自身。それぞれが牢に閉じ込められている。
それぞれに同じ罪が背負わされている。反逆罪だ。一人の人間はリーダー(首謀者)として、五人の人間は実行犯として、そして自身は協力者として、捕らえられている。
捕らえて罪を下したのは、牢の外、目の前にいる明勲精霊である。
 
今は夜だ。もうじき日付が変わる。それと同時に全員処刑される事となっている。
 
 
・質問は許される
・この問題がどのように合否に関わるかは開示されない
・思ったままを答えよ
 
 
「こんな感じだね。面接官に状況の質問などをするのは構わない。その質問内容も見ているし。しないのも自由だ。ただ一つ言えるのは、この面接に辿り着いている時点で、その内の八割がたはもう既に国に仕えるだけの力量があると見なされている。後の二割はないけど」
「あまりにも性格が向いていない場合、にのみ弾かれると思っていい。後の二割は知らないが。趣味の悪いふるい落としだと思っている」
「これはこれで大事なんだよ。一応ね。
とりあえず…この試験では、どんな選択肢を選んでも問題はないんだ。そもそも、これを聞いてどうするべきか、も書かれていない。そう、生き残れ、さえもだ」
「大人しく死のうが構わんぞ。何かしらの手段を使ってでも生き残ろうとしてもだ。どちらも大したことじゃない。…まぁ、統計的には、生きようとした者、の方が明勲になった数は多いがね」
「一番大事なのは、その選択をするに至る経緯だし、その選択が相応の物であるか、だ。自分の力量を見極めた回答こそ、僕等の求めるもの、かな。それじゃ、例の解説に行こう」
 
「経緯はともかくとして、この質問には大きくいくつかの結果がある。何かして死ぬか、何もせず死ぬか、何かして生きるか、何もせず生きるか、だ。後者にいく方が割と明勲になる割合は高い。…何かして死ぬ、ってのは…編集局が多いかな…あの変人の巣窟…」
「死ぬなら最期に思い切りしたいことをする、という思考が当然のようにあるのだろうな、彼等は」
「君は?君も風属性入ってるよね」
「私は死なんぞ。だろう?」
「君のそういう所本当に…」
「なんだ、お前の喜びそうな答えをしてやったのだが?」
「ほんとそういうところがだいっきらいだ」(によによ
「せめて顔をにやけさせるのをやめれば説得力があるがね」
 
 
「それぞれの結果に行きやすい思考やよくある答え、を紹介して、解説としようかな。
まず、何かして死ぬ。やりたい事して死ぬとか、或いは何か抵抗するが叶わず死ぬ。この後者は…【生きようとしたけれど、出した答えが本人の力量に見合った行動ではない】と僕らが判断した場合も含めるね。この場合は…不合格、に近いかな。この試験においては」
「したいことをして死ぬ場合は、よく…編集局と言ったか。あの場所に配属されるものが多いな。問題児集団…」
「君関わりある?」
「大抵の者は私が街に現れようと遠巻きに見るだけだが、あの者達はわらわらと…」
「容易に想像がつくなぁ…」
 
 
 
「次は何もせず死ぬ、かな。結構多いね。出ようとはしない。最後に思い残す事を、ともしない。ただ処刑の時間を待ち、ただただ過ごす。するのは精々お祈りくらい。それが自分の運命である、という事かな。祈りの言葉も、命乞いではなく大いなるものへのこれまでの感謝だったり、これからも善き世が続くように、とか。私欲が感じられない行動をした場合がこれに該当するよ」
「リヴァイラの子はよく此処に該当するようだ。光降隊が多いかね。運命や宿命といった言葉を心より受け入れ、死ぬ前により多くを大いなるものへ還せる様にと祈る。その類の者だな」
「ルテルミがこれだった気がするなぁ」
 
 
「何かして生きる。多いね。まーこの質問を受けてるレベルの精霊達は大抵、自分が反逆罪など、そんな事はないだろう。何かの誤りである。っていうのは感じるからさ。そうなると、誤解を晴らすだとか、有耶無耶にするだとか、とりあえず時間を稼ぐとか色々行動をする場合があるんだよね」
「手段としてはいくらでもあるが、脱獄、説得、罪のなすりつけ…等だろうか。何を答えても構わんのだが、その手段を自分が達成可能であるか、の見極めが出来ていればいい。それが出来ていない場合、我々は限りなく不合格に近いと判断する」
「ラフラト君とディロイはここだったかな…ラフラト君は賢いし強い子だったからな…彼は、自分は一つの潜入調査をしていて、その一環で捕まったフリをしている、という仮定を立てて、自分は殺されないと確信しつつ、残りの人間達に罪をなすりつけて煽ってたかな…しまいには、処刑役は私めにお任せを!とか言ってたから…まぁ…そういう子だよ…」
「ディロイとはあれか、魔導地雷の。アレは…側にいる明勲とは、どのくらいのものか、と聞いてきたな。私やサラトナグやゴズウェルのような規格外ではなく、あくまでも一般的とされる程度の明勲、つまりこの試験に呼ばれる程度の明勲であるか、と。確かにそうであるので…強い精霊とは正義であるという我々の絶対認識の元、その明勲と全力で戦って勝てば無罪でいいだろう、と聞いてきたな。まぁ間違いない。そして恐らく勝てる。肉弾戦ならな。それだけの力量がある者がそう言った質問や解答をした場合は、それでいい」
「もしも貧弱極まりない子が、勝てたら無罪ですか?なんて聞いたら…後は魔法がド下手とかそんな子が、脱獄するとかね?そういう事言ったらダメな訳だよ。そういう事」
 
 
「何もしないで生きる。これはね、少ない。っていうかこのタイプは大抵、試験を受けるまでもなく明勲になってる事が多いんだよね…飛び抜けてたり、試験では測れない特殊な適性があったりするから…」
「簡潔に言えば、この反逆罪という部分が理解できん類の者だ。ここが、殺人や強盗などではなく、反逆罪というのはそれが理由だ。自分は決して間違いを起こさない、という確信がある者は、この問題にうまく向き合えない。向き合ったとしても出る答えは、自分がするはずがないから何もしない。何故か自分は牢に入っているが、時間がこれば出られるに決まっている。台本か何かか?程度だな」
「丁度いい。マーチャルから逃げたレイゲンドールがそこにいる。おーいレインー、ちょっとおいでー」
「うむっ?なんだろうかお二方!!ワタシに何か!!」
「ちょっとこれを見てほしい。あ、レインは試験パス組だからね」
 
〜暫く経って〜
 
「どうする?」
「どうする、というのは?このワタシが?牢に?」
「そうだねぇ」
「???? ワタシが何か貴方に酷な事をしたのかねサラトナグ!?人の子に何か…?あぁっ、彼等に何か悲劇があったのやも…!!嘆かわしい!!きっと事情があったのだ!!このワタシが手を貸したのならそうに違いがない!!ワタシのする事が罪である訳がないだろうサラトナグ!?」
「まぁそうだねぇ、君はねぇ…でもこの人間達は罪人なんだよ」
「そうなのか…あぁ…なんと哀しき事か…!母よ…貴女の元に還る者を…慈悲を持ち受け入れたまえ…!!」
「君は手を貸したかもしれないし、手を貸した事は認めるけど、罪は認めないんだね?」
「うむ?うむ!手を貸したとも思い難いが、もしそうだったとしてもワタシである!このワタシが今ここに母に許され存在している以上!ワタシの判断に、大いなるものへ反する意思は皆無であるのだから!!間違いも、罪も!ある訳があるまい!!はっはー!!」
「こうなっちゃうんだよなぁ」
「私も私が罪などとは思わん。まぁ、国の法という、お前が定めたものには何度か背いたが。一度母にも背いたが。それは認めよう」
「君も大概だからねほんと。ほんと!!」
 
 
「では軽く、寄せられた返答に応えよう」
 
 
「ええぇぇ~ちょ、ちょ、ちょっと待ったってぇ~! なに? ウチなんにも反逆なんかしてへんよぅ! 堪忍したってぇ~な! いやや~痛いんは嫌やあぁ~! ・・・え? なんて? 例え話? あ、あぁっ! そやね! そらそやね! ここに人間さんなんて5人もおらへんもんねぇ? そんならそうと早ぉ言うたってや兄さん~いけずやねぇ~。え? 人間さんは6人? なんで? さっき兄さん5人て・・・ああ、1人と? 5人? って言うたん? ごめんごめん、いや、聞いて無かったんとちゃうよ? その前に処刑とか言われてウチ動揺してしもてな? え? 処刑言うたんは人数の後? まぁそんな細かい事は言いっこ無しにしよ! な? えーと・・・そんで? ウチはどうしたらええのん? ふんふん。牢屋に、ウチが、人間さんと・・・ははぁ、そんならサラトナグのお兄さんを呼んでもろてやねぇ・・・え? それはできひん? なんで!? 困ったことがあったら頼んなさいって・・・あ、じゃあアダネアちゃんや! ちょっとアダネアちゃん呼んだって! は? それもできひんの? だってウチ牢屋の中なんやろ!? そんなん何にもできひんやん・・・うささんもおらへんの? そもそもウチ・・・何で牢屋に入れられなあかんの? え? 反逆罪? それはさっきも言うたやんウチ反逆なんて、え? だから例え話? あ、あ、そやねそやね、もしウチが? ・・・あのぅ、なぁなぁ兄さん、反逆てどないしたら反逆なんやろねぇ?」
 
「「………」」
「これは頭が悪く話が通じていないだけだと思うが?」
「すいません…そういう冷たい目で見ないでくださいますか指導者…」
「国政に口を出す気はそうないが、何故貴様はこの様に軽率に地位を与えるのか?」
「誠におっしゃる通りですけども、ほ、保護しないとと思って…」
「仕方は他にもあっただろう?」
「ごめんなさい甘やかしました!!!」
「全く…」
「でも多分、この子は沢山説明してなんとか理解させても、多分抵抗はしないし、死のうともしないと思う…よ。ほんと、アホだし弱いけど、加護だけは凄く厚いからね、あの子は」
 
 
明勲精霊と処刑時刻はストッパーになりえる。主犯の一人には指示者の役割を与える事が可能。
その他五人は指示者に全責任を押し付ける事が可能。
明勲精霊は質問に答えるが、回答の真偽は約束されていない。
処刑と時刻が確約され、今現在ここに人間と精霊が同時に生きている以上、明勲精霊が直接我々を裁くことはない。
人間六名に対し精霊の自身一人という状況は、精霊の自分の死には何の意味も無いが死までの過程に意味があることを仄めかしている、と誘導できる。
精霊の自分の発言には何の責任もなく、制限もない。
人間の彼らには精霊に対する深い理解があり得ず、かつ己が無知であることを明勲を前にした彼らは彼らなりに理解していると推測する。
 
処刑までの時間を安全かつ優雅に楽しむ為に行うこと。
 
まずルールを決める。
①自分は主犯以外と話すことを禁止する。
②当然、自分も処刑対象であることを開示する。
③自分は明勲精霊の言葉に反応してはならない。
 
次に、手順を踏んで主犯にこの状況の説明を行う。
①明勲精霊は質問の内容によって処刑方法を決定する役割があり、回答内容に深い意味はない。
②質問は我々に共通の回数制限が設けられている。また、最大回数は我々に開示されない。
③質問をしなかった場合は最も重い刑罰を受ける。又、回答数が余っている場合、余りの回数によって罪は重くなる。
④刑罰の内容は全員共通である。
⑤罪を犯し使い捨てとされた私自身は明勲精霊への質問をする権利を剥奪されているが、君たちとのコンタクトに制限は受けておらず、処刑方法は君たちと平等であるため君たちに協力したい。
 
 
「わかるかい!?こういうタイプが行く場所!!それこそが!!」
 
B「年中無休!!全力投球!命と性癖を仕事に燃やせ!!」
A「全ての(異常性癖)者に寄り添い!全ての(性的)趣向を救う!!」
コ「そう!!我等こそが!!」
 
「「「編集局!!!」
 
コ「己の信念に正直に!!死の間際さえも!!快感を!!愉悦を!!幸福実現を!!愛する大いなるものへの最高の孝行!!そう!我が子の笑顔と幸福を見せる!!己が為の己の意思を!!強く!!硬く!!持ち続けるその志を!!あたし達は何よりも評価するっ!!さぁ同志よ!!来なさい我等が編集局の仲間入りよ!」
B「さぁ声高く!」
A「胸張ってぇ!」
「「イエスッ!コリーディフィリア!!」」
 
「どうもありがとうございました。さぁ帰って」
「帰りたまえ。騒がしいぞ」
 
A「ふえぇ〜ひどいっスよぉ〜帰りまーす」
B「レイン様の残り香が嗅げて嬉しかったです帰りまーす」
コ「いつでも呼んでください!秋のあたしはサンドバッグに超優秀ですから!!帰りまーす!」
 
「…はい。以上解答解説編でした。騒いじゃってすまないね」
「初級解答者二名、全問正解だ。中級は一つ間違いがあったな。上級では二つ。であるから、中級は90点、上級は70点だ。…何、厳しい事を言うつもりはない。解答に感謝しよう。実に良い点数であると思う。心から」
「正直上級の最後は部分点あげたい位、理にかなっている解答だったんだけど…魔導銃、っていう存在の物とはちょっと違ったからね。ちなみにだけど、魔導銃自体を作ったのは僕たち精霊なんだよ。だから技術者も精霊なんだ。いつか表に出てくるかもしれないね、なんて。それじゃあね!長らくお付き合いありがとう、人間諸君!これからもよろしく!あと三百年位かな!なんてね!ははは!」
「(無言で手を挙げる)」
「もう少し愛想よくしたら?」
「知らん」
「あっそう。」
 
おわり。ありがとうございました!!!